シンビン(一時的退場)がサッカーに導入?2010年代前半ごろから議論はありましたが…UEFAのユース大会で実験的採用。

ラグビーでは当然のようにあるシンビンルール。サッカーに導入されるようになると競技としての形が変わるかもしれないですね。

シンビン(一時的退場)がサッカーに導入?

サッカーでは当時の欧州サッカー連盟のプラティニ会長が2013年ごろにイエローカードを廃止して、シンビン入れようとしていましたよね。

対戦相手はその試合中にアドバンテージを得るし、別の対戦相手との試合で累積警告により出場停止ということがなくなるということをメリットとしてあげていましたが、世界的にサッカーのルールとしてはまだ導入されていないですよね。

ですが、ユース世代では実験的に導入がなされているみたいです。現在、欧州で行われているユーストーナメント「UEFA development tournament」では、シンビンが実験的に採用されており、U-16イタリア対U-16ベルギー戦で、そのシンビンが適応されたそうな。

イタリアFWマルコ・ロマーノが、後半43分にボックス内でPKを貰おうとして倒れるもダイブの判定。イタリアサッカー連盟によれば、主審はシミュレーションだとして8分間の退場を命じました。

一時退場ルールのシンビンがこのような国際大会にも採用されていますね。

イングランドサッカー協会…いわゆるFAは2019年に男子ではナショナルリーグ・システムのステップ5(9部相当)以下の全リーグ、女子ではティア3以下で導入され、異議でイエローカードを提示された選手に成年サッカーでは10分間、時間の短い試合では8分間の一時退場を命じるルールとして導入されています。

FIFAも将来的にシンビンを導入検討しているとしていますし、実証実験じゃないけど、ユース年代の国際大会で導入が進んでいますね。

そもそもシンビン(sin-bin)って何?

sin=罪、bin=置き場とかかな?罪の箱とか、そういう意味ですよね。ラグビーだけではなく、アイスホッケーとかでもルールとしてある、一時退場。

ラグビーでは反則や危険行為を行った選手に課せられる10分間の一時的退出のことで、これを1試合に二度受けると退場処分となります。アイスホッケーでは同じsin-binでペナルティーボックスの意味として使われています。

日本のラグビーにシンビンが導入されたのは1996年。シンビンが導入された背景としては人数差によるデメリットを回避できるうえに、安全性をキープできるというのがあったと思いますが、サッカーにこれは当てはまるのだろうか…。

育成年代にはある程度メリットがありそうなシンビン導入

イエローカードもシンビンもっていうとそれはそれで罰則の適用が難しくなりますが、育成年代であればシンビン導入はメリットありそうですよね。

退場者が出てしまい、1人少なくなった状態でサッカーが続くとなると逆転は難しくなるだろうし、その1人の差はプロより育成年代のほうが大きいと思っています。また1人の退場が次の試合にも響くとなるとそれは育成にマイナスになると思うので…シンビン導入は賛成。

プロに導入するのはまだやめてほしい気がしますが…そもそも『2017-2018年競技規則改正』の中でシンビン(一時的退場の使用)について、各国サッカー協会の自由度である程度、選択可能とされている中で、『一時的退場(シンビン)』に関してはあくまで「ユース、年長者、障がい者、そしてグラスルーツのサッカーにおける一部」と説明されているため、プロの試合では適用外。

問題となるのはユース年代であっても勝利至上主義になれば(それが悪いとは思わないけど…某高校みたいに監督やコーチが暴力をして生徒が謝罪動画上げる、みたいなことも勝利至上主義では生まれちゃうんですけどね…)、10分間の退場で、1人少ないチームが遅延行為をしてサッカーのスピード感が犠牲になることでしょうねー。

そもそもサッカーという競技は毎年のようにルールがころころ変わるもの。5人交代はすでに今後の当たり前になるだろうし、ベンチ入りのメンバーもどんどん増えそうです。オフサイドだって昔はなかったし、キーパーチャージは昔はありましたがすでになくなっています。

シンビンも同様にルールとして導入されるのか、導入されるのであればどの年代なのか…というのも含めて今後注目していきたいですね。