これだけボールがサイドに出ないのも面白いし、お互い相手に悪いところをつぶす、弱点を探すサッカーではなく、自分たちの攻撃を信じるサッカーだったから、見ていて本当に楽しかったです。
この風間さんが教えてるパスサッカーはやっぱり面白い!
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スタッツはほぼ一緒
名古屋グランパスvs川崎フロンターレのスタッツは…
名古屋グランパス | 川崎フロンターレ | |
47% | ボール支配率 | 53% |
117.3 | 走行距離(km) | 110.0 |
8 | シュート | 11 |
5 | 枠内シュート | 9 |
3 | セーブ | 3 |
692(84%) | パス(成功率) | 696(85%) |
4 | コーナーキック | 5 |
0 | オフサイド | 8 |
12 | ファウル | 10 |
0/0 | イエローカード/レッドカード | 0/0 |
パスの本数と成功率は異質だよ。ボール保持率ほぼ互角。シュートの差だと思っていたんですが…大きな差はオフサイドのところにありそうです。
⇒名古屋グランパスvs川崎フロンターレはなぜか、開幕3カード同じ相手で、同じ結果なんだよなー。面白い。
オフサイドトラップと、フォアチェックの差
ほぼ一緒のスタッツを見る限り、あれ?オフサイドの差すごいぞと。
真ん中を狙ってくるという名古屋グランパスに対し、オフサイドトラップを仕掛けるのではなく、とにかく真ん中を攻めさせない形にして、サイドの選手をフリーにすることはある程度仕方ないとした川崎フロンターレに対し、オフサイドトラップを仕掛けることで相手が裏を狙うのを防いだ名古屋グランパス。
その差がこのオフサイド0と、オフサイド8に現れていますね。結果的にオフサイドトラップを仕掛けていたチームがオフサイドギリギリのところを抜かれた大久保嘉人に一発で決められる(よくよく見るとオフサイドな気もしますが)という…皮肉な感じになっていましたね。
そして川崎フロンターレと名古屋グランパスの守備で圧倒的に違ったのは、フォアチェックの差。川崎フロンターレは2017年ボールロストからのチェックして奪い返すまでのスピードがJ1で一番早かったチームでした。
細かいパスサッカーなので、どうしてもボランチから、前線につなぐ際や、ペナルティエリアのあたりで細かいパス繋ぐときに奪われる瞬間も多いんですが…それを再度取りに行くのが圧倒的に早い。これは名古屋にはなくて川崎にはあるプレーでしたね。
そこの守備の意識の差がかなり面白かったです。名古屋になくて、川崎にあるもの、っていうのが昨日のポイントだった。
⇒名古屋グランパス VS 川崎フロンターレは素晴らしいミラーゲーム!大久保嘉人の180ゴール目は恩返し弾!首位浮上!
完成形はまだまだ
そして面白いことに両チームとも完成形はまだまだ先なんだよなー。それが楽しい。川崎フロンターレも名古屋グランパスも「相手を崩して」得点を取ることに特化しているチームだけど、その際のやり方は違うから、それがすごいいいよね。
似て非なるものっていう感じがするすごいチーム同士の対決でした。
川崎フロンターレはもっともっとサイドから中に速いボールを入れる形の崩しを強化していくだろうし、名古屋グランパスは中央で崩していく形を取っていくと思います。シャビエル、ジョーが作る攻撃陣がもっと成長したら怖いチームになりますが…その直前に勝てただけなのかもしれません。
川崎フロンターレの進化は誰でもどこからでも点が取れる形を作り上げることだと思うので、川崎フロンターレのゴールは、スタメン全員がシーズン終了時に5得点以上取ることだとおもっています。
得点王争いで1位から3位ぐらいまで全部川崎フロンターレの選手っていうのが見てみたい。そういうサッカーになってほしい。とにかく面白いゲームでした!ありがとう!!
名古屋と、川崎楽しみだわ。
⇒Jリーグ順位予想2018。川崎連覇。柏&仙台躍進。鹿島・浦和安定。C大阪苦難。広島・横浜・長崎苦しいと予想。