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サッカーのVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入条件とは?導入の目的、メリット、デメリット、問題点をまとめます。

谷口彰悟レッドカード

フロンターレサポーターのブログ、と言いながら一番人気あるのがこのDOGSOとSPAについての記事なので…VARについても記事書いておこうかなと。

ざっと調べながら書いたので、間違ってたら教えて下さい…(古いのを引用してる可能性もある…)

サッカーの最新ルールブックをいAmazonや楽天で検索したら、2022年出版のこれが出てきましたが…これが本当に最新かはわからない(毎年変わる可能性もあるもんな…)

VAR(Video Assistant Referee)は、サッカーの試合中に審判の判断をサポートするためのビデオ技術を利用したシステムのこと。VARは、特に重要な試合の際に審判の判定をより正確に行うために導入されました。

『VAR』=『Video Assistant Referee(ビデオ・アシスタント・レフェリー)』

の略で、『VAR』の読み方はそのまま『ブイ・エー・アール』です。

『VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)』は『はっきりとした、明白な間違い』『見逃された重大な事象』を防ぐため、映像を確認し『主審をサポートする審判』のことです。

あくまでもフィールド上の審判員(主審、副審、第4の審判員)をサポートすることです。最良の判定を見つけることではなく、「はっきりとした明白な間違い」をなくすためのシステムです。ほとんどすべての人が「その判定は明らかに間違っている」という事象に限り、VARが介入することになります。

VAR(Video Assistant Referee)の目的は?

VARは「最小限の干渉で最大の利益を得る」ことを目的としています。

あくまでレフェリーのアシスタントの役割で、最良の判定を見つけることではなく、はっきりとした間違いをなくすためのシステムとなります。

ビデオアシスタントレフェリーの介入する条件(事象)は4つ

ビデオアシスタントレフェリー(VAR)が介入する条件、つまりVARがビデオ映像を用いて審判の判定をサポートする事象は、以下の4つです。この4つのケース以外ではVARが介入することはありません。これらの判定において「はっきりとした明白な間違い」または「見逃された重大な事象」があった場合にVARが介入します。

ゴールの判定(得点か、得点ではないか?)

ボールがゴールラインを通過したかどうかに関する判定が主な介入条件の一つです。特にボールがゴールに入ったかどうかが試合結果に直結するため、正確な判定が求められます。

ペナルティエリア内でのプレー(PKか、PKではないか?)

ペナルティエリア内でのファウルやハンドボールなど、ペナルティキックが与えられる可能性がある状況での判定がVARの介入条件となります。これにより、重要なプレーにおいて公正な判定が行われることが期待されます。

1発レッドか(2枚目のイエローカードは対象外)

1発レッドが出るされる場合には、VARが介入します。重要な試合において、選手の退場は試合の流れや結果に大きな影響を与える可能性があるため、正確な判定が必要です。

誤った警告・退場(出された選手が間違えてないか?)

選手のファウルでカードがされる場合、誤って違う選手に警告が出された場合にVARが介入します。

介入条件は、試合において特に重要で影響の大きなプレーに関連するものであり、VARがビデオ映像を確認して審判の判断をサポートすることで、公正な試合進行を促進し誤審を軽減する役割を果たします。

VARが導入された理由・背景は?

VARが導入された理由や背景はというと…

まずは人の目による判断ではどうしても誤審があることがあげられます。

VAR導入前でのサッカーでは、審判の主観や、見落としによる誤審がしばしば議論の的になってきました。特に重要な場面での誤審が試合の結果に大きな影響を与えることがあるため、これを解消するための手段が模索された結果、映像で主審の判断をサポートすることになりました。

さらに導入が可能になった理由は技術の進歩があります。

ビデオ技術の進歩や、即時に映像のリプレイが可能になったことにより、試合のリアルタイムな映像が迅速かつ高精度に審判に提供できるようになりました。その技術を活用して、審判の判定をサポートすることが可能になりました。

さらに、サポーターからの要望(公正に試合を進行してほしい)というのも大きなポイントだったと言えます。

マラドーナの神の手ゴールや、人間違いでイエローカード、レッドカードが出る…といった試合もありましたからね…。

2017年の家本さんの人違いレッドカードとか記憶してる人がいるんじゃないですかね?そういうのをなくすためのVARだと言えます。

VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の手順と進め方は?

ビデオアシスタントレフェリーが介入する事象(4事象)が発生した場合、まず主審が判定します。

続いてVARが映像を活用してチェックを行います(必要に応じて主審とリアルタイムでコミュニケーションを取ります)

VARが介入するには、ビデオ映像において審判の判定が疑わしいと思われる場合の明確な証拠が必要になります。ビデオ映像で確認できる明確な証拠がない場合においては、審判の初期の判定が維持されることがあります。

これが『はっきりとした、明白な間違い』『見逃された重大な事象』があるかないか、ということになります。

上記の可能性がある場合には主審はTVシグナルを示して、

・オンフィールドレビュー(主審がモニターで映像を確認する)

・VARオンリーレビュー(主審がVARからの情報を聞く)

のどちらかを選択し、再びTVシグナルを示して、主審が最終判断を行います。ここが勘違いされやすいのですが、VARがアドバイスを提供したとしても、最終的な判断はメインの審判に委ねられます。VARはあくまで補助的な役割を果たし、審判の意思決定を支援する役割を担うのみなんですよね。

VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の問題点・課題(デメリット)は?

VARのメリットは重大な誤審を防げる、ということですが…デメリットも当然あります。

VARの問題点・課題で一番言われるのはやはり時間がかかり過ぎるということですよね。

VARの導入により、審判がビデオ映像を確認するプロセスが追加されたことにより、試合の進行に時間がかかるという指摘はどうしても続いています…。もちろん適切な判定を得るためには時間が必要なのはわかるんですが、サッカーという競技の特性上、ぶつぶつと試合が中断するのはストレスですよね…。

さらに、VARを見たからといって誤審が必ずなくなるわけではなく、レフェリーの主観での判断が優先されます。

VARは技術的な補助・映像のサポートを提供するんですが、依然として審判の主観での判断が優先されるんですよね。審判がビデオ映像を見たとしても、人それぞれ異なる解釈があるのが人間なので、どうやっても全員が納得することは難しいんですよね。だから試合後にたくさんの人があれはファウルではなかった、あれはファウルだった、カードじゃなかった、PKじゃなかった…などとSNS上で論争が起こるんですよね。

さらに、介入範囲が4つに限られていることもデメリットといわれることがあります。VARが介入できる状況には限りがあり、カードが出ないファウルの見逃しなどは介入できない部分もあるんですよね。

さらに、デメリットとして、VARを適用した結果サポーターや、選手の負の感情を生んでしまうことがあるといわれています。

双方のサポーターが納得する判決が出ることはどうあってもないので…VARが入ったとしても望む判定が出なかった場合、試合結果が確定するまでの間にサポーターや、選手が負の感情を持ってしまい、安定した試合運営ができにくくなることがあります。

まとめ

川崎フロンターレサポーターはDOGSOについてめちゃくちゃ詳しくなっている印象ですが、2021年にJ1に導入されたVARについては、川崎フロンターレサポーターだけではなく、Jリーグのサポーターになかなか浸透していない印象なんですよね。

あらためてブログにしましたが、VARについて理解する一助になれば幸いです。

一応2022年のサッカールールについての本をご紹介しておきます。