川崎フロンターレのファン感謝デーはすごい進化を遂げている気がします。
一年ごとにどんどん規模が大きくなっていって、入場者も増え始め…チケット転売の問題も解決はできていないけど、運営はどんどんクレームを処理していっている気がしますね。
サポーターの数が増え始めても、川崎フロンターレらしくいられるファン感謝デーを続けていってもらいたいですね。
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川崎フロンターレファン感謝デー史上最多人数参加!
来場者は過去最高1万2253人。
ゴールド会員センテー試験とかでもよく問題になりますが、入場者を1万人にしよう!!ってめっちゃ頑張っていた時代もあったのに…試合でも何でもないファン感謝デーに1万2千人以上入る時代…
川崎フロンターレが強くなったからっていうのもあるんでしょうが…こういう光景を大事に大事に作り上げてきた、長い時間をかけてサポーターとの信頼関係を築いてきたチームの姿勢の象徴ですよね。
この光景を作ったのは愚直にエンターテインメントを推進してきたフロンターレというチームのタイトルより大きい成果だと思います。こういうチームだから、応援し続けることに誇りを覚えるんだよ。
サッカーに興味ない友達にも、「試合見に行ってみたい!」って言われて、「いまチケット取れないんだよね…」って答えても「いや、試合見れなくても、たのしいこと一杯やってるからイベント教えて?」って本当に嬉しいことを言われたりするんですよね。
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川崎フロンターレファン感謝デー進化1…サインを抽選に
これは英断だったと思います。2017年までのサイン会の長蛇の列は色んなイベントを観るチャンスをなくしていたし、「そろそろステージに戻るので」と言われてサインに並んでいてももらえなかったりして、かなりフラストレーションが溜まっていたんですよね。
そう考えると、サインや、写真撮影をほとんどなくして、抽選によってできる人を限定したのはかなり大きかったと思います。まぁ、ここにしか来れない人は悔しいでしょうが、麻生行けばサインしてもらえますから。
平日に1日でいいので、有給休暇とかとって麻生練習場に行って、ユニフォームとサインペンを持っていけば、炎天下の中のファン感謝デーで並ぶより短時間でユニフォームいっぱいのサインを貰えますよ?
そして、ふれあい部分がかなり短くなったことで一人ひとりの対応時間が短くなり、ブースによって内容を変えたことで、去年までより触れ合える数を多くしたことで、1人あたりの満足度は高まったんじゃないかな。
これは大きな進化だと思います。
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川崎フロンターレファン感謝デー進化2…女装ステージ
女装のクオリティはさておき(谷口彰子ちゃんと、脇坂泰子ちゃんはめっちゃかわいい…。田中碧ちゃんも可愛いはずだけどバブリーではわからず…)、女装を増やすっていうのは大事。
中西哲生さんに女装を「フロンターレの洗礼」と言われて、「覚悟していました」って答える移籍してきた選手たち。
これも、フロンターレが作り上げてきたエンターテインメントという歴史の一部だと思います。
川崎フロンターレのファン感謝デーってこういうことをするんだよっていうのが、移籍してくるチームの人達にも伝わってくるし、選手が女装することでメディアにも取り上げられやすいし、いいことづくめ。
こういうことをしていると、「女装してダンスすることがサッカー選手のすることなのか?」って言ってくる他チームのサポーターの方もいますが…中村憲剛がバイク川崎バイクの格好して、あるきまわっていることでもわかるように、プロとして、サポーターが喜ぶことをやる、というホスピタリティの一環だと思うんですよね。
すごいことです。川崎フロンターレのホスピタリティというか、エンターテインメントへの姿勢について詳しくは…天野春果さんの本をどうぞw
川崎フロンターレファン感謝デー進化3…移籍選手挨拶
大久保嘉人(ジュビロ磐田に移籍したばかり)が挨拶をする。
こんな事ができるのは川崎フロンターレならではでしょう。これも作り上げてきたサポーターとの絆があればこそ。ブーイングしたい人もいたと思います、ゆるせない人もいたと思います。
それでもジュビロ磐田のユニフォームを着たマトリョーシカを作り、守田英正と、脇坂泰斗に大久保嘉人をいじらせる…そんなことができるチームは他にありません。
【守田】「大久保嘉人半端ないって!あいつ半端ないって!戻って来たと思ったら半年で出て行くやん!もー、そんなん出来ひんやん普通!出来るんやったら言うというてや!」
【脇坂】「いやー、あれまた帰ってくるな。帰ってくる思うから握手はええわ」
脇坂「握手はええわ。またどうせ戻って来るやろ。w」
誰に対しても拍手で迎え入れて、ブーイングをしないように、という教育を愚直に続けてきたのが川崎華族(そこまで好きじゃないですが、このブーイングをしないというカルチャーを作り上げてくれた歴史には感謝しかない)をはじめとしたサポーター団体。
チームのアイデンティティーを、作り上げてきたのはクラブだけではなく、サポーターもそうなんだよね。
そして、井川祐輔がイースタンSCに来年もいることを発表。これも公式として発表がされていなかったのに、井川祐輔自身がイースタンSCと話して、川崎フロンターレのサポーターに一番に伝えたいと、許可をとってくれてステージで発表したことなんですよね。
移籍していった選手に対して、ずっと愛情を注いでいるサポーターがいて、その愛情を感じている選手たちがいることがこういう関係性を作り上げるのにつながっています。
これはファン感謝デーの進化というよりは、川崎フロンターレと、サポーターの信頼関係の継続、という感じですが…こういうことが続けられるようになっていけば最高ですよね。
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川崎フロンターレファン感謝デー進化4…いじられ役
そして、大久保嘉人がいなくなったけど、齋藤学へのいじりがたくさんあったのは嬉しかったなぁ。水鉄砲のターゲットになっていたのは本当にチームとしての雰囲気の良さを感じました。
いじられ役をエースだったり、すごい選手たちに持っていくのがフロンターレのよさだと思っていて、それには大久保嘉人や、エドゥアルド・ネットの移籍のときに、さんざん泣かせてくれた登里享平、森谷賢太郎といった「先輩を物怖じせずいじり続ける選手」がいることが大きいですよね。
中村憲剛がいじられ続けるっていうのはすごいことだし、他のチームではレジェンド選手だから遠慮して聞きたいことも聞けない、言いたいことも言えない…なんて雰囲気があったりするのに、こういうふうにいじっていじられてを繰り返せる選手たちがいるのは本当に素晴らしいこと。
これは伊藤宏樹が、中村憲剛が、小林悠が、大久保嘉人が、川崎フロンターレを作り上げてきたレジェンドたちが、「チームの雰囲気の良さ」を作り上げてきた結果です。
さっきも書きましたが、守田と脇坂が「つかみの挨拶」で、大迫半端ないってをつかって、中村憲剛と、大久保嘉人をいじる。
実は大久保嘉人はつかみの挨拶パート2だったんですよね。
【守田】「大久保嘉人半端ないって!あいつ半端ないって!戻って来たと思ったら半年で出て行くやん!もー、そんなん出来ひんやん普通!出来るんやったら言うというてや!」
【脇坂】「いやー、あれまた帰ってくるな。帰ってくる思うから握手はええわ」
パート1は中村憲剛半端ないってでした。
【守田】「中村憲剛半端ないって!あいつ半端ないって!後半開始早々のコーナーキックでもう観客に(両手を上げて煽るいつもの)煽ってるもん!そんなん出来る?出来ひんやん普通!出来るんやったら言うというてや!」
【脇坂】「いやー、あれはすごいな、まだまだ現役続けられるな。握手してもらおう(と言って中村憲剛と握手)。」
こういうふうに今季入団したばかりの、1番下っ端と言ってもいい若手が、堂々と年上の、日本代表クラスの選手を、チームのレジェンドをいじれる。これは上下関係がないってことじゃないと思うんですよね。
上限関係をちゃんと考えつつ、それでも「誰かを楽しませること(ホスピタリティ)」がしっかりとチームのアイデンティティーとしてあるから、できること。
これがあるうちは、川崎フロンターレというクラブは大丈夫だと思います。進む道にたいして迷うことがないと思います。チームの強さ、っていうのはこういうところから出てくるんだと思うんだよなー。
以上、川崎フロンターレのファン感謝デーで感じた進化でした。