Jリーグが2022年度の予算を承認しました。2021年の予算に続いて、2022年も22億7300百万円の赤字予算計上。
2021年度は黒字化は難しそうだということですが、億単位で上振れするかも?ということみたいですね。
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【経営情報】Jリーグが2022年度の予算を公表。
Jリーグは12月14日、第3回社員総会を開き、2022年度の予算を承認。
経常収益は319億4500万円(今年度比47億6400万円増)、経常費用は342億1800万円(同52億7400万円増)を計上。
2017年からの経常収益と経常費用、当期経常増減額を比較(金額はすべて(単位:億円))すると…
2021年、2022年はこちら(2021年~2年はまだ予算のみ)。
年度 | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|
経常収益 | 271.81 | 319.45 |
経常費用 | 289.44 | 342.18 |
経常増減額 | (17.62) | (22.73) |
2019年、2020年の実績はこちら。
年度 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|
経常収益 | 271.40 | 298.17 |
経常費用 | 277.60 | 264.59 |
経常増減額 | (6.20) | 33.58 |
2017年、2018年の実績はこちら
年度 | 2017年 | 2018年 |
---|---|---|
経常収益 | 273.30 | 268.65 |
経常費用 | 263.68 | 267.24 |
経常増減額 | 9.62 | 1.41 |
2022年度、赤字化の主な要因は?
予算策定について一番の主な要因は新型コロナウイルス対策費用。
これを14億6000万円を確保したため。これは、2021年度の予算より5億円程度増加しています。
Jリーグの担当者は、かなり保守的に見て計上していると語っており、去年についてはバブル対応等が予算されていなかったため、予算と実績の差異が5億円程度発生しているとのことで、その部分を加味しているんでしょうね。
また、予算策定については「サバイバルモードの継続(緊縮予算措置)」「クラブ支援」「Jリーグ価値の維持向上」を念頭に置いて行われたそうです。
ちなみに22億円の赤字が出ても、「正味財産期末残高」が33億500万円残る予定のため、Jリーグが危機に瀕することはありません。
経常収益は過去最高の319億4500万円を想定。
経常収益、経常費用はともに今年度から大幅に増加する予定です。
その要因の一つとして、Jリーグが保有するノウハウを他スポーツにも提供する方針を強化していく等、公益法人としての事業内容拡大に伴い、「映像事業収益(費用)」「データ事業収益(費用)」等が新たに追加されたことがあげられます。
公式戦の映像制作で業務提携したBリーグなどとの事業収益24億円が新たに加わり、スポンサー収入は5億6000万円増の54億9900万円。主管試合の入場料収入も約4倍を見積もっています。
だんだんとコロナが落ち着いてきてからの、日常が戻ってくるのを想定した予算になっていて嬉しい限り。まだ新型コロナウイルスがどうなるかわかりませんが…予定では23年度には黒字化を目指します。
だんだんとJリーグが盛り上がっていくのは嬉しいなぁ…。