川崎フロンターレの試合で久しぶりに、ボールポゼッションで負ける試合を見ましたね。
先発メンバーが入れ替わる中で、去年までにできた強さがあるからチームのやり方を変えることができましたよね。
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ボールポゼッションではヴィッセル神戸に完敗
1試合を通してのボールポゼッションでは、
ヴィッセル神戸61.3%-川崎フロンターレ38.7%
15分区切りでボールポゼッションを分けたものを見ても、前半16-30分までのヴィッセル神戸48.7%-川崎フロンターレ51.3%の時間帯以外はすべて負けています。
こんなに負けた試合は久しぶりに見ましたよね。
これは意図通り。相手にボールを持たせて、それを奪いに行くサッカーを徹底していました。
試合を見ていてヴィッセル神戸がずっとボールを握っているなぁ…って思っていましたが、意図通りだったんですね。深追いしないのが昨日の試合のポイント。
田中碧が試合後に
「自分たちがいかに誘導させてパスコースを少なくして、自分たちが取りたいところでボールを奪うか。そこが大事だと思っていました。自分たちが意図的にボールを持たせている感じになったと思う」
って言っていましたよね。
アオアシの16巻で見たやつだー!って思いました。
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(このブログ良くアオアシの話出てくるけど、漫画オタクなので…すいません)
アオアシでもボールを持たせて、重要なポイントに追い込んで刈り取るというのが出てきましたよね。
総走行距離で相手チームに勝つのも久しぶり
自分が走るのではなく、ボールを走らせるのが川崎フロンターレのサッカーで、風間八宏監督が植え付けたサッカーに加えて、鬼木達監督が育てたもの。
だから、総走行距離で相手チームを上回ることはほとんどありません。
大島僚太が0スプリントで勝った、みたいな事実もネタにされますし、ヴィッセル神戸戦で大島僚太が前半のうちに3スプリントもしたので、ネタでつぶやいたらいいねが100以上ついちゃうレベル。
大島僚太が前半だけで3スプリントだと?やばいな…すでに3試合分くらい走ったな…#frontale
— フロサポデータベース (@frontalesap) 2019年4月28日
そのぐらい走らない川崎フロンターレですが…昨日の試合では
川崎フロンターレ109842m-ヴィッセル神戸106700m
と勝っています。
2015年からずっと見てきましたけど、初めて見た展開でしたね。
鬼木達監督がしっかりと相手を分析した結果、しっかりとチームを率いてくれた結果でしょうね。
これは先発が脇坂泰斗だったらもしかしたら変わっていたのかもしれませんが、齋藤学になったことでもっと割り切れた可能性がありますよね。開き直れた、というか。
こんなに縦に速いサッカーができたのは長谷川竜也と斎藤学だったからだったんだろうなー。小林悠が追加点を決めたのはまさにそこからでしたからね。
これまでの失点パターンを繰り返さない逃げ切りプラン
今までの川崎フロンターレのサッカーでいえば、ボールを保持して時間を使っていくのがスタイルですが、ヴィッセル神戸戦ではそれができない状況だったので…ボールをもってがんがん攻めてくる相手をなんとかはじき返す、というサッカーになりました。
ただ、ボールを意図的に持たせる、ということの証明として相手のほうが30mライン進入数(ヴィッセル神戸55回、川崎フロンターレ34回)も、ペナルティエリア進入数(ヴィッセル神戸13回、川崎フロンターレ11回)と両方とも多いにもかかわらず、シュート数は13本ずつ。
そして、枠内シュート数でいえば、ヴィッセル神戸の2本に対し、川崎フロンターレは7本とあぶないところで打たせていないことが数字で証明されています。
川崎フロンターレがあんなにセーフティクリアを連発する川崎を見ることになるとはなー。いつも谷口、奈良がパス回ししてそこを相手狙わせるみたいなのが川崎らしさですからね。割り切りで、しっかりと勝ち切るっていうのが大事だとチームが共有できたのが大きい。
このプランを実行できたのも、川崎が2年間強いサッカーを作り上げられたからだよね。新しい川崎を見せてもらいましょう。そして、3連覇を令和で実現しましょう!それだけの人材がそろっているよ。