今年一番、といってもいいぐらい強気だったなー。
それで勝ち切ったのが本当にうれしい。
川崎フロンターレがルヴァンカップで負けたのは、ここにつながっていたんだなと。
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天皇杯・川崎フロンターレvs鹿島アントラーズ3-1で勝利!
水曜日18時からキックオフという、なかなか働いている人には行きにくい天皇杯準々決勝でしたが…行ってよかった!
川崎フロンターレは鹿島アントラーズ相手にリーグ戦でも2勝、天皇杯でも勝利とシーズントリプルを達成。本当に誇らしいですね。
敗戦したアビスパ福岡との試合以外では今年最も苦しんだともいえる9月の鹿島アントラーズ戦。
その再現をしようとしにプレスをかけて来た相馬アントラーズ相手に川崎フロンターレは止める・蹴るの技術力を活かして三角形を作ってボールを保持し続け、9月の試合より数倍速いパスワークと、ポジショニングの妙技でプレスをかけさせないサッカーをつづけましたね。
鹿島の安西が
家長選手とマルシーニョ選手が、あまり守備をせずに、僕らサイドバックを上がらせないようにするという感覚になっていた。なかなかプレスがかからず、前半はほぼ守備の時間帯だった。脇坂選手、家長選手、山根選手の三角形で飛び込めなかった。行けるところも行けなかった。嫌な位置を取ってきたなと前半は感じました。
と言っていた通り、中盤の3人(脇坂、橘田、旗手)がセカンドボールや、仕掛けた後にロストしたボールを拾いまくったおかげで高い位置で川崎フロンターレのポジションが安定していたし、レアンドロダミアンが相手CB2人相手にボールを奪われないから、マルシーニョと家長の2人は外に広く待つことができたのが勝負のカギになりましたね。
選手同士の距離感が広くなったことで、プレス仕掛けてくる相手に対していなすことができるようになったし、これはプレスを強くかけてくる相手に対してかなり有効な気がしますね。橘田健人が素晴らしいからこのサッカーできるんだろうな…。まだまだ進化するなぁ。
川崎フロンターレの先制点は32分の左CK。脇坂泰斗のキックに中央でマルシーニョが競り、最初はマルちゃんの得点となっていたのですが、結局町田浩樹がヘッドでオウンゴール決めたと修正されました。
サイドの攻撃の形がちょっと違うのが面白いよね。
右サイド⇒家長・山根を中心に人もボールも前後左右に動く
左サイド⇒マルシーニョorノボリが一気に前にツッコんでいく
となっているので、将棋でいうと右サイドが飛車と桂馬で動いている感じで、左サイドは香車香車香車…みたいな攻撃になってるなと。すごく面白い。
後半開始3分に脇坂泰斗が左奥にマルシーニョを走らせてサポートするとクロスなのかシュートなのかわからない強いボールを蹴り、旗手怜央が顔面シュートでゴール!明らかに旗手びっくりしてたよなw
そして、その3分後に家長を使って中に戻ってきたボールを思い切りミドルを蹴り勝負あり!
最後の最後に1点取られたものの3-1で完勝となりました。
プリンス脇坂泰斗が14番を継ぐ日は近い
昨日の試合は、プリンス脇坂泰斗の背中に14番の背番号が見えたな…。14番の後継者はヤストしかいないですね…。3得点すべてに絡んだし、鹿島アントラーズを圧倒し、観客席まで煽っていたもんな…。
昨日の試合は、川崎フロンターレの背番号14にほしいもの全部持ってた。
ちょっと脇坂泰斗は凄かったな…。ボールの散らし方も素晴らしいし、何より川崎フロンターレをひっぱるのは俺だ!っていう雰囲気が伝わってきたんだよなー。
脇坂に対してほしいものはすべてそろってた。
今シーズンの脇坂のプレーを見る限り、来シーズンの背番号は14引き継いでもサポーターから文句でない気がするんですよね。
1年間で成長したら脇坂なんだろうなーって思っていましたが、本当に成長したよなぁ…。
川崎フロンターレの悔しさも知っているし、強くなってからも知っているし、中村憲剛とは違う形のバンディエラになってもらいたいなと。
まぁ、今年みたいなプレーを続けた場合は海外から声かかってもおかしくないから、それを含めて脇坂が14番背負うのはどうなのか?みたいな心配も出るぐらい素晴らしいプレーでした。
技術でもメンタルでも素晴らしい戦い方
川崎フロンターレの鬼木達監督がインタビューで開口一番
素晴らしいファイトだった。立ち上がりから圧倒しようと話していて、実現するためにハードワークしてくれた。
と選手の戦い方をたたえていました。
本当に素晴らしかった。鹿島アントラーズという強い相手を崩すために1歩でも相手より早く強く長く走り切った選手たちを誇りに思います。
鬼木監督も
頭でわかっていても、走れるかどうかです。今日はいろいろなところで背後へのランニングをかけてくれたと思います。
と、言っていましたが…技術で勝ち切ったうえに、走り切った川崎フロンターレの選手たちを誇りに思います。
技術で圧倒しているように見えても、鹿島アントラーズの選手たちも当然めちゃくちゃうまいですからね。そう考えると勝敗を分けたのはメンタルの部分。
ルヴァンでの3-3敗退がここにきて効いていますよね。3-0でも最後の最後の1歩まで集中して守る…というのができているなと。
本当にどんな試合でも無駄な試合はないし、ノボリが毎回書いてくれる『勝ちながら修正』というのが本当になされてるんだな…と感じました。
最後まで身体を投げ出して守り続ける姿勢に少し目がうるうるしたし、だからこそ1失点した時のDF陣が本当に悔しそうで、それも心に刺さりました。
川崎フロンターレが1点にこだわるチームになったのが嬉しい。前から得点の1にはこだわるチームだったけど…失点の1にこだわるチームになったのが嬉しい。
理論だけではなく体を動かすことの重要性を感じている鬼木達監督だからこそ、この3-1勝利は本当にうれしいだろうな。
大分トリニータにも勝って、セレッソvsレッズの勝者にも勝って…天皇杯を取りましょう!