浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督の解任で、J1リーグからブラジル人監督がいなくなりました。
⇒監督解任ブースト怖い。2019年J更迭7人目、浦和レッズが、オズワルド・オリヴェイラ監督を解任。大槻毅組長が就任。
J2にはまだネルシーニョ監督がいるので、Jからブラジル人監督がいなくなったわけではないんですが…それでもJ1からブラジル人監督がいなくなるのは、開幕から27年目を迎えるJ1リーグで初めての出来事。
歴史を彩ったブラジル人監督がいなくなるなんてね…。世界のトレンドでもアルゼンチン人監督はうまくいっている感じですが、ブラジル人監督はというと…厳しい感じになっているんですよねー。
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ブラジル人監督が世界のトレンドに合わなくなった理由
もちろん一概には言えないんですが…ブラジル人監督は、欧州やJリーグでうまくいかなくなってきています。
欧州では、監督選びの際に、監督としての実績は当然として、当該リーグでの経験値を重視する傾向があり、リーグ内に詳しい人を選ぶイメージがあります。
その点どうしても欧州で経験値のすくないブラジル人監督には不利な部分が多いし、ブラジル人監督は新チームに就く時に、今回の浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督のように、自分の好きなコーチを連れてくるイメージもあるんですよねー。
こういうのも欧州チームのオーナーからは好かれていない部分。王国としての自国のサッカー文化をなかなか変えれないイメージのあるブラジルより、そのブラジルを超えようとライバル視してきたアルゼンチン人監督のほうが文化を勉強し、リスペクトしているように見えて、欧州に好かれているのは面白い。
ターンオーバーが苦手で選手起用が凝り固まっているのは、J1リーグでうまくいかないブラジル人監督の特徴でもありますよね…。
ブラジル人監督は理論よりも感覚やメンタルを重視するイメージですし、そういう点も世界のトレンドから外れているイメージなんだろうなー。もちろんチッチのように理論派といわれるようなブラジル人監督もいるから、一概には言えないんだろうけど。
日本人監督だって、それぞれ指導方法も好きなサッカーも違いますしね(笑)
⇒Jリーグの外国人=ブラジル人の流れが変わるか?スペイン紙『マルカ』でJの結果が報道され続けてる。広告宣伝効果は絶大だぞ…。
Jリーグからブラジル人監督が消える日ももうすぐ。
もちろんネルシーニョ監督はいますが…むしろ今、ネルシーニョ監督しかいないんですよね。J1からいなくなりました。
過去のJリーグのブラジル人監督の一覧を名前のあいうえお順に見てみると…
- パウロ・アウトゥオリ (鹿島 2006 C大阪 2015シーズン開始-シーズン途中)
- アジウソン (磐田 2006シーズン途中-2007シーズン途中)
- アントニーニョ(柏 1995シーズン途中-シーズン終了 清水 2004シーズン開始-シーズン途中)
- エスピノーザ(V川崎 1997シーズン途中-シーズン終了(天皇杯前に辞任))
- エドゥー(鹿島 1994シーズン途中-1995)
- ジョゼ・オスカー・ベルナルディ(京都 1995(=旧JFL)-1996シーズン途中)
- オタシリオ(横浜F 1996-1997)
- オズワルド・オリヴェイラ(鹿島 2007-2011 浦和 2018シーズン途中-2019シーズン途中)
- アレッシャンドレ・タデウ・ガーロ (FC東京 2006シーズン開始-シーズン途中)
- レヴィー・クルピ(C大阪 1997、2007シーズン途中-2011、2012シーズン途中-2013 G大阪 2018シーズン開始-シーズン途中)
- ジョエル・サンタナ (仙台 2006)
- ジーコ(鹿島 総監督=1999シーズン途中-シーズン終了)
- カイオ・ジュニオール(神戸 2009シーズン開始-シーズン途中)
- ジュリオ・レアル(横浜FC 2007シーズン途中-シーズン終了)
- ジョアン・カルロス(鹿島 1996シーズン途中-1998シーズン途中 名古屋 1999シーズン途中-2001シーズン途中 C大阪 2001シーズン途中 札幌 2003シーズン開始-シーズン途中)
- ジョルジーニョ(鹿島 2012)
- ジョゼ・エベラウド(川崎 1997(=旧JFL)シーズン途中-シーズン終了)
- アントニオ・カルロス・シルバ(横浜F 1995シーズン途中-シーズン終了)
- ゼ・セルジオ(柏 1994(=旧JFL)-1995シーズン途中)
- ゼッカ(川崎 2000シーズン開始-シーズン途中)
- ジョゼ・カルロス・セホーン(G大阪 2012シーズン開始-シーズン途中)
- ゼ・マリオ(鹿島 1998シーズン途中-1999シーズン途中)
- セルジオ・ソアレス(C大阪 2012シーズン開始-シーズン途中)
- タヴァレス(横浜FC 2017シーズン途中-2019シーズン途中)
- チッタ(浦和 2001シーズン開始-シーズン途中)
- トニーニョ・セレーゾ(鹿島 2000-2005 2013-2015シーズン途中)
- トニーニョ・モウラ(平塚 1996シーズン開始-シーズン途中)
- ニカノール(柏 1996-1997 V川崎 1998シーズン開始-シーズン途中)
- ネルシーニョ(V川崎 1995-1996シーズン途中 名古屋 2003シーズン途中-2005シーズン途中 柏 2009シーズン途中-2014、2019- 神戸 2015-2017シーズン途中)
- バウミール・ロールス(磐田 1998)
- パウロ・エミリオ(C大阪 1994-1996シーズン途中)
- バドン(東京V 2005シーズン途中-シーズン終了)
- バルディエール・バドゥ・ビエイラ(京都 2014シーズン開始-シーズン途中)
- ピッタ(浦和 2001シーズン途中-シーズン終了)
- ルイス・フェリペ・スコラーリ(磐田 1997シーズン開始-シーズン途中)
- ヘイス(甲府 2001)
- ベット(川崎 1998(=旧JFL)-1999シーズン途中)
- ペペ(V川崎 1992)
- マザロッピ(名古屋 監督代行=1999シーズン途中)
- マルコ・アウレリオ(柏 2002シーズン途中-2003)
- ミルトン・メンデス(柏 2016シーズン開始-シーズン途中)
- セバスティアン・ラザロニ(横浜FM 2001シーズン途中-2002シーズン途中)
- ラモス瑠偉 (東京V 2006-2007 岐阜 2014-2016シーズン途中)※日本に帰化
- ロベルト・リベリーノ(清水 1994シーズン途中-シーズン終了)
- レアンドロ・アウタイール・マシャード(東京V 監督代行=2003シーズン途中)
- エメルソン・レオン(清水 1992-1994シーズン途中 V川崎 1996シーズン途中-シーズン終了 神戸 2005シーズン途中)
- ロリ・パウロ・サンドリ (東京V 2002シーズン途中-2003シーズン途中)
- 呂比須ワグナー (新潟 2017シーズン途中-シーズン終了) ※日本に帰化
48人いますが…ここまでいなくなるとはなー。
J1の監督のうち、14人が日本人監督になっているのも凄いことだよな。それはJ1が27年の歴史を紡いできた証拠でもあるんですよね。
タイトルを取ったことのある監督が多いですが…最近では、浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督の天皇杯ぐらいですもんね…。そう考えるとJリーグもブラジル人監督との別れの時期になったのかもしれませんね。
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