ついに後半戦突入。蒸し暑いニッパツ三ツ沢で繰り広げられた川崎フロンターレvs横浜FCの一戦。中断明け、そしてアウェーという難しい条件の中、フロンターレは確かな進化を見せてくれました。勝利を決めたのは、山本悠樹の美しいドリブルと冷静なフィニッシュ。後半戦初戦にして連勝を飾った今節を、サポーター目線で振り返ってみたいと思います
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川崎フロンターレ、後半戦好発進!横浜FC戦の全体像を振り返る
前半は一進一退、スコアレスで折り返した両チーム
2025年6月14日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われたJ1第20節、横浜FC vs 川崎フロンターレの一戦。梅雨の合間の蒸し暑さが残りつつ土砂降りというバッドコンディションの中、後半戦のスタートを切る大事な一戦となりました。
試合序盤からボールを握ったのはアウェーの川崎フロンターレ。中盤ではロマンありすぎるスタメンの大島僚太、山本悠樹、脇坂泰斗のトライアングルが巧みにパスを回し、右サイドの佐々木旭が積極的に攻撃に関与します。12分には佐々木のミドルシュートが枠の左に外れる場面もあり、前への推進力を感じさせる内容でした。
一方の横浜FCも、福森晃斗のキック精度を活かしたセットプレーや、駒井善成の縦パスからチャンスをうかがいます。32分には山根永遠がヘディングシュートを放つも、クロスバーの上に外れ得点には至らず。
お互いに中盤での攻防が激しく、セーフティな展開が続いた前半は、シュート数も川崎Fが2本、横浜FCが1本と抑えられた内容で、スコアレスのままハーフタイムを迎えました。前半はどちらかというと横浜FCのやりたいサッカーがハマっていた印象ですね。
山本悠樹のスーパーゴール!勝負を決めた一瞬の輝き
攻められ続けた後半頭からの苦しい展開で、試合を動かしたのは後半13分のプレー。GK山口瑠伊のロングキックから中盤での競り合いを経て、こぼれ球に反応したのは山本悠樹。ここから彼の圧巻のプレーが始まります。
山本はボールを持つと、一気にスピードアップ。横浜FCの守備陣2人の間をするりとすり抜けて中央突破を敢行。センターサークル付近からドリブルで運び、ペナルティエリア手前から迷わず右足を一閃。鋭いグラウンダーのシュートは、ゴール右下へと吸い込まれていきました。
一瞬で試合の均衡を破る、まさに“個人技の結晶”とも言えるゴール。この1点が、結果的にそのまま決勝点になりました。彼のここ最近の安定したプレーに加え、決定力の高さがいよいよ本領を発揮した形ですよね…。いや、まじで山本悠樹ここにありでした!
終盤は横浜FCの猛攻も、高井&山村の堅守が光った
横浜FCは当然反撃に出ますが…川崎フロンターレの守備陣は天皇杯の福岡戦の反省が活かされている感じがしましたね。最後のところの集中力をずっと途切れさせていなかった印象。
48分には福森のアーリークロスからユーリ・ララが折り返し、駒井善成がシュート。これはクロスバーに弾かれ、同点とはなりませんでしたが、その後も川崎ゴール前には緊張感が続く苦しい展開に。これまでのフロンターレであればここで1点取られてドロー…というのがなかなか順位が上がらない原因でしたが、今日の守備陣は違いました。
高井幸大と丸山を中心としたディフェンス陣が落ち着いて対応。ラスト10分は押し込まれながらも集中を切らさず、1ー0での逃げ切りに成功。
これで川崎フロンターレは、ACLEの決勝で負けた直後の国立での鹿島アントラーズ戦で敗戦して以降、公式戦6試合連続無敗となり、久しぶりのクリーンシートも達成。チームとしての守備面の改善がはっきりと表れた試合となりました。
中盤のロマントライアングル山本悠樹・脇坂泰斗・大島僚太
山本悠樹、攻守に渡る存在感と決定力
この試合の主役といっても過言ではないのが、決勝ゴールを叩き込んだ山本悠樹。
中盤でのボール奪取、的確なポジショニング、そして試合を決定づけるスーパードリブルシュート。攻守両面で圧倒的な存在感を放ちました。川崎フロンターレの中盤において、彼の役割は単なるボランチではなく、ゲームメイクと守備のバランスを保つアンカーのような働きも兼ねていますよね。
この試合でも、相手の縦パスを読み切ってカットする場面や、自らボールを持って前に進む場面が幾度もありました。さらに特筆すべきは、得点シーンに象徴されるように、前への意識が常に高かったこと。
相手が守備を整える前にスピードに乗ったドリブルでギャップを突くという…どちらかといえばドリブラーではなくパサーの印象ですがやっぱり圧倒的にサッカーがうまいですよね…。今シーズン(特にACL以降)の山本は、川崎フロンターレ=山本のクラブといっても過言ではないと思うし、林さんが推しだと言っちゃうのもわかるプレーが続いていますよね。
大島僚太が先発復帰!攻撃のテンポを整える存在に
3月のFC東京戦以来となる大島僚太が、ついにスタメン復帰を果たしました。そういえば3月のFC東京戦もロマンの3枚でしたよね。技術の高さと落ち着いたボールさばきで知られる彼の存在は、まさに“川崎の王様”。この試合でも、中盤の安定感と攻撃のテンポに大きく貢献していました。
味方選手との距離感の取り方は相変わらず抜群。あとは試合勘がまだ戻ってきていない部分もありつつ、守備で体を投げ出して相手のシュートを止めるシーンなどもあり、川崎フロンターレの勝利に貢献してくれました。やっぱり大島僚太はサッカーがうまいですよね。攻撃がうまい、守備がうまい…という選手はそれぞれだと思いますが、大島僚太はサッカーがうまいんだよな…。
プレー時間は70分前後での交代となりましたが、まずは十分でしょう。大島僚太が怪我無くずっとプレーできるのが一番なんだから。
おかえり、王様。
脇坂泰斗のバランス感覚と前線への供給力
トップ下に入った脇坂泰斗はもっともっとできるはずの選手ではあるんですが…今節はちょっと苦しかったですね。
もちろんポジショニングはうまいし、ボールの供給も最高なんですが…ピッチコンディションもあり、ボールが足につかないシーンもあったし、山本悠樹や大島僚太が下がり目の位置から組み立てる中でライン間に入り、横浜FCの守備陣にとってもっと厄介になってほしかった。
守備での貢献度は高かったですけどね。大関とここは争っていくんだろうな…と思っています。もっともっと圧倒してほしい。
ホーム神戸戦へ!上位進出を狙う川崎に今後期待したいこと
引き分け癖を脱却し、勝ち点3を積み上げ続けられるか
今回の1-0勝利で、川崎フロンターレはリーグ戦6戦無敗(4勝2分)となりました。サウジ遠征を含む過密日程や国立での鹿島戦など、コンディション調整の難しい時期を乗り越えてのこの成績は、チーム力の高さを示しています。今日のベンチメンバーも豪華でしたしね…。
ただし、この無敗の中には引き分けが2試合。浦和レッズ戦(2-2)、ガンバ大阪戦(2-2)ではリードしながら追いつかれるなど、内容的には勝てた試合を取りこぼしている印象も否めません。
リーグ後半戦では、こうした“勝ち点1”を“勝ち点3”に変える試合運びが鍵になります。特に今年は8勝8分3敗で柏レイソルと並んで敗戦数はJ1で一番少ないのに、6位ですからね…。
今節のようにリードを守り切る展開を増やせれば、年間順位でも上位争いに食い込んでいけるはず。
今後は中堅〜下位との対戦も増えるだけに、「取りこぼさない強さ」がより求められるフェーズに入ります。天皇杯と同じ展開は避けなければならないですし、勝ち点3を積み上げていく中で失点をしてはいけないシーンでいかに防ぎきれるか、クロージングできるかが重要になります。
マルシーニョ&山田新の得点力復活に期待
この試合では無得点だったものの天皇杯で得点を決めることができた山田新、今シーズンは守備の貢献度も本当に高いマルシーニョに得点がどんどん生まれてくれば川崎フロンターレの順位も上がっていくはず。
マルシーニョのスピードに乗ったドリブルはだれも止められないし、ポストプレーとボールキープには苦しみつつも、相手をかわしてシュートを打てる山田新。この2人が得点を重ねられるようになれば、チームの攻撃力はさらに高まります。
特に山田新は、リーグ戦では3月以来得点がありません。公式戦では天皇杯でようやく点を取れたので…あとはリーグ戦。そして、次節の相手はヴィッセル神戸ですからね。宮代大聖とどうしても比べられる存在ですから、宮代の前で山田新のゴールで勝ちをつかんでほしいですね。
7月の過密日程回避後の戦い方
今回の横浜FC戦を終え、川崎Fはリーグ20試合を消化。7月は公式戦の試合数が少ないこともあり、チームにとっては貴重な休息と調整のタイミングになります。逆に言えば、ここでしっかり体力を回復し、8月以降の連戦に備える必要があります。
春の連戦は何だったのか?と思う日程ですが…それを言い訳にせず、7月以降勝ち切って、J1で優勝しましょう。
大島僚太や三浦颯太を含めて怪我明けの選手がたくさんいますし、これから戻ってくる選手も多いはずなので…メンバーの組み合わせについては長谷部監督には頭を悩ませてもらいまして…ベテランメンバー、若手をローテーションさせてうまく試合を行っていってもらいたいですね。
高井君は夏に移籍しないでくれるという孝行息子になりそうなので…瀬川以外流出なしで終われればこれからの試合も何とか勝ち点3を稼げると思ってるんだよな…。






