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川崎フロンターレ、ACL準Vの勢い届かず…国立で鬼木鹿島アントラーズに痛恨の逆転負け【2025年J1第16節】

ACLエリート準優勝、アジアの頂にあと一歩届かなかった悔しさを胸に、川崎フロンターレは国立のピッチに戻ってきたんですが…その相手は鬼木達前監督率いる鹿島アントラーズ。

しかも会場は59,574人が詰めかけた超満員の国立競技場、相手は5連勝でJ1首位を走る…素晴らしい試合になる条件は整っていました。

立ち上がりから圧倒し、先制し、何度も追加点のチャンスを作った…前半の内容では完全にフロンターレが上回っていましたが…。前半ATで追いつかれ、後半は圧倒されての逆転負け。

相手も連戦、ACL明けの厳しいコンディションは言い訳になりませんが、勝負所での一瞬の緩み、決定力不足…悔しい要素は山ほどある試合ですが、それでも今後に生きる部分もたくさんありました。

ACL準優勝から…川崎フロンターレの“意地と疲労”が交錯した前半戦

立ち上がりから主導権を握った川崎、先制点は佐々木旭!

5月11日、ACL準優勝の興奮と感動がまだ冷めやらぬ中、川崎フロンターレは国立競技場で鹿島アントラーズとのビッグマッチに臨みました。コンディション的には正直しんどいし、フロサポも疲弊している中でも…約6万人の大観衆が詰めかけた国立競技場。

相手は首位で絶好調の鹿島アントラーズ。しかも5連勝中で、クリーンシートが続いている守備陣。そんな状況下でも、フロンターレは出足鋭く試合に入りました。

その象徴が前半7分の先制点。山本悠樹の精度抜群の右CKから、佐々木旭が力強いヘディングを叩き込んだ。ニアをうまく使ったCKは、ACLでも見せていたセットプレーの形がしっかりハマったシーンになりました。ACLファイナルで味わった悔しさを、リーグの舞台でぶつけてやる!絶対に負けない!そんな気迫のこもった素晴らしいゴールで、得点後もその勢いは止まらず…ポゼッションこそ大きく握っていたわけではないが、奪ってからの切り替えやドリブルの推進力で鹿島を押し下げる場面が何度もあったし、早川が掻き出したマルシーニョのシュートや、エリソンが左に出していれば…といったシーンが続く前半。

山本悠樹のキック精度とCK連発で圧倒、だが決めきれず

この試合で特に目立ったのは、山本悠樹のキック精度の高さだ。川崎は前半だけでなんと10本以上のCKを獲得。その多くを山本が右足で担当し、質の高いボールを供給し続けた。シュート数も前半で10本に達し、鹿島の守備陣を慌てさせる場面が続出した。

ファンウェルメスケルケン際、エリソン、大関…果敢にゴールに迫り、鹿島アントラーズのDF陣を翻弄した。山本のCKからは何度もゴールの匂いがした。押し込む時間帯が長く続き、もう1点取れば…というちょっと浮足立った気持ちのまま戦ったものの最後のところでどうしても鹿島のゴールネットを揺らせない。何度もCKを取っても跳ね返され、こぼれ球も枠を捉えきれない。

あと1本を決めきれないもどかしさはACLの決勝で一度も枠に飛ばなかったところからも川崎フロンターレの今シーズンの課題になりそうな宿題になってしまいました。いわゆる、決定力不足。

内容で相手を圧倒できるので、川崎フロンターレが弱いとは決して思わないが、最後のところで点を取れないと今シーズンこれからも結構苦しむんだろうな…と思える前半戦。スコアに結びつけられないままこのまま前半終わるかな…という一瞬の気のゆるみを鹿島は許してくれませんでした。

終了間際の失点が象徴する「詰めの甘さ」

前半の内容だけを見れば、完全に川崎のペースだった。シュート数、CK数、決定機の数、すべてで鹿島を上回っていた。それだけに、前半アディショナルタイムの失点はあまりに痛かったですね…。

鈴木優磨の折り返しから、舩橋に決められたゴール。船橋はJ1初ゴール。素晴らしい落ち着きの中で決めたゴールは褒めるしかないが…今日の試合、GK山口の飛び出しが全部裏目に出ていた印象で、最初のクロスのところで目測を誤ってはじききれなかった上に出すぎてしまったのが失点につながったと思う。その前にも飛び出しすぎてレオセアラを倒しかけたり、飛び出さなくてもいいシーンで飛び出していた印象だし、後半の逆転シーンではなぜか飛び出さずに待ってしまったのが失点につながった印象。ACLで一番活躍したといってもいい山口ですが、ACL決勝を一番引きずっている選手かもしれません。

相手に少しの隙を見せたらやられるのが、上位チームとの試合の難しさ。ACL決勝を戦った疲労や、頭のどこかにあった「1-0で折り返せる」という油断が打ち砕かれてしまいました。

ACLでは何度も耐えて勝利を掴んできたものの、J1では全然勝ててなかったクラブと、J1で連勝を続けている上位クラブとの差が出てしまいました。

後半の勝負所を制した鹿島と、決めきれなかった川崎の差

鬼木監督の采配ズバリ!田川投入で流れが一変

後半開始から試合の空気が少しずつ変わっていきました。

鹿島はハーフタイムで荒木と三竿を下げ、知念と松村を投入。その後すぐレオセアラが痛んだことで田川をスクランブルで投入。結果的にはこの交代策が“勝負手”となりました。長谷部監督は選手のコンディションを優先したのか、交代がかなり遅かった印象ですが、鬼木さんは勝負に出てきました。その差も出た印象。

迎えた後半20分。右サイドから鈴木優磨のスルーパス一本で、田川が川崎DFの背後を突いて抜け出すと、出てこない山口をあざ笑うようにゴール左下に冷静に流し込みました。

鬼木監督は試合後に「冷静に戦えたことが勝因」と語っていたけど、シュートの精度も川崎フロンターレがふかしたり、バーに当てたり、枠内に蹴れない中で、鹿島はしっかりと点数を取ってきていました。采配力、得点力の差が順位の差に表れている試合になってしまいました。鹿島はチャンスクリエイトこそ、J1でもかなり下のほうですが、得点はトップクラスと決め着る力を見せつけています。

川崎はというと攻撃的なカードを次々と投入したものの、時間も遅く、鹿島が全員で守備に回ったことから横パスが増え、最後のシュートまで持っていけないシーンが続き、得点のにおいはするものの同点弾は生まれず…そして、時間が進むにつれてチーム全体にACLの影響なのか、疲労感が増し、足を重くし、判断の鋭さにもやや陰りが見えてしまう…という悪循環を呼びました。

鹿島が最後のところをやらせないところや、傷んで転がるシーン等も含めて試合巧者は鹿島アントラーズでしたね。ただ、鈴木優磨は明らかに足を攣っていたにもかかわらず最後の最後までプレーを続け、怖さを見せていました。Jリーグでもトップクラスのプレイヤーなのは間違いありません。やっぱり日本代表で見たい選手ですね…。

20本のシュートも実らず…川崎の決定力不足が浮き彫りに

この試合、川崎のスタッツだけ見れば、勝っていてもおかしくないだけ攻めることはできました。ACLの決勝で枠内0で終わった完敗の試合と比べると疲れがある中で最終的にシュート数は20本、枠内シュートも7本、ゴール期待値も1.80と攻め続けることができたのはよかったと思います。

マルシーニョの鋭いドリブルからのシュート、エリソンの強引な突破、山田が打ったシュートがバーにはじかれる、山内のフリーでの決定機、家長のシュートなど、いくつも惜しいシーンはありましたが、最後のところで、シュートの角度が甘かったり、相手に当たったり、GK早川の好守に阻まれたり…とスコアを2にすることができませんでした。

ACLの決勝でもACL行く前の数試合でも、この試合でも「あと一歩の精度」が足りないという現実はこれからも川崎フロンターレには重くのしかかる可能性がありますね。山田新がそろそろ復活してくれないと本当に厳しいですね…。神田を長い時間使うっていうのもそろそろ考えてもいいのかもしれないですね…。

五十嵐太陽がゴールたくさん決めてるし、宮代大聖が活躍したりと、山田新は得点を取らないといけないと思うんだよな…。引いて守る相手や、切り替えの速いチームを崩しきれない試合が多く、ここを改善しないと上位進出は厳しいでしょうね。


エリソン&山内はセルフジャッジを禁止してくれ…。

今日の試合で特に悔しかったところですが、セルフジャッジでプレーを止めてしまうシーンが多かったんだよな。

これはこの試合に限ったことではなく、これまでのJリーグを戦ってきた中でもたくさん見られたシーン。ファウルだと思っても審判が笛を吹かなければ足を止めてはいけないんですよね。特に山内のドリブルでPKとった!って思って倒れてしまったあのシーンは本当にもったいなかった。まだ起き上がったらいけたよ、あそこでもう一歩出られれば三笘や、マルシーニョになれるかもしれないのに、山内は止まってしまうんだよな。

本当にもったいない。あそこでPKをゲットするより、俺が決めてやる、俺がアシストしてやる、あと1歩…あと1歩…と進んで点をガンガン取っていたのが三笘薫だと思うし、山内があと1歩抜け出せない理由があそこに詰まっていた気がします。

エリソンはドリブルすると周りが見えなくなるし、突っかかっていって相手DFが足を引っかけたとアピールするけど、ペナルティエリアじゃなくて結構手前で勝負仕掛ける必要性はないところでも勝負を仕掛けてしまうところは本当にもったいない。パスを外に出せばチャンスが広がるシーンでも1対1で止められてしまったり、シュートはGK真正面だったり…本当にもったいなかったです。

古巣への想いと再会…“鬼木アントラーズ”に屈したフロンターレの今後は?

「勝負強さ」の正体は何か?鹿島が見せた伝統の粘り

1フロサポからすると、正直この敗戦はダメージが大きいですが…鬼木さんが強いクラブを作っているのはちょっとうれしいんだよな。複雑です。我らがオニさん(鬼木達監督)がついに鹿島の鬼さんになったことをまざまざと見せつけられることになったんだけど、それでも本当に強い鹿島を最後の最後で逆転して優勝してやる!っていう気持ちになりました。

川崎フロンターレ時代に作り上げたパスサッカーではなく、シンプルに勝負強いクラブを作るのが鬼さんが名将たるゆえん。これからの鹿島が楽しみだし、あの鹿島に等々力で勝ち切った時、川崎フロンターレが長谷部フロンターレに本当になるときでしょうね。

試合後にオニさんが「気持ちのこもった良い試合だった」と語っていたが、まさにその言葉通りに鹿島は気持ち強かったですね。

「どこと戦っても一緒だが、うれしさもあれば、敗者のほうのそういう悔しい表情を見れば色んな思いもある。」と川崎の選手の悔しそうなところを見て思うところはありそうでしたが、「色んな思いはあるが、そこに大きいものを持たないことが大事なのかなと。今はこの立場としてそう思っている」と言っていたのが印象的です。

ACL帰国直後の難しい日程、それでも光った選手たち

ACLの決勝を終えてから、移動もあり正直、コンディション面ではかなり不利だったのは間違いないかなと思います。差やメンタル的な落ち込みも含めて。

それでも、この試合でゴールを決めた佐々木旭や、攻撃時に王様のようにタクトをふるった山本などこれから川崎のサッカーを期待させる選手はいました。マルシーニョも本当に攻守にスプリントを続けていたし、セルフジャッジはあったものの山内もドリブルやパスで光るところがありましたね。

ACL決勝という大舞台を経験したことで、選手たちは確実に一段階ステップアップしていると思うし、ここからJ1リーグも連戦が続きます。1つの試合での一喜一憂しても意味ないので、次の試合勝ちましょう。

現在J1で勝ち続けている鹿島アントラーズに惜敗したのはプラス要素ととらえて次節しっかり勝ち切りましょう。この難所を乗り切った際にまた新しい長谷部フロンターレになっているはずです。

次節は意地を見せる番だ!川崎が巻き返すためのキーマン

ACL準V、そして鹿島戦の惜敗。フロンターレにとっては結果はついてこなかったが、確かな手応えを得た2週間。

ただ、リーグの順位表を見れば16位ですし、試合数は少ないとはいえ、内容が良かったから…ではなくそろそろ勝ち点3をとる必要があります。次節が大事。

相手は横浜FC。18位の横浜FCですが、簡単に勝てる相手はJ1にはないですからね。かなり苦しいゲームになるとは思いますが、そろそろ爆発してもらいたい。ACLで培った自信をJに還元することができるのか?鹿島アントラーズとの試合の惜敗から、ここでしっかりとやり直せるか、すごい楽しみな試合。

個人的にキーマンだと思うのは、やっぱり山田新。そろそろ点とらないと…エースなのでスランプ続けていい選手じゃない。勝ち切れないあと一歩をどう乗り越えるかを楽しみにしています。