川崎フロンターレが2年ぶりに優勝できたのは、新型コロナウイルス感染症による特異なシーズンだったことももちろんあるとは思いますが…セットプレーでの得点力アップも大きな要因でした!
その大きなポイントになったのは、今年ファジアーノ岡山からやってきた戸田光洋コーチのセットプレー指導。
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川崎フロンターレは2020年セットプレーの得点力アップ!
川崎フロンターレは2020年セットプレーの得点力がアップしたんですよね。
2020年ここまでの総得点79のうち、実に25%にあたる20得点がセットプレー絡み。
この得点数は全チームで最多となっています。
まぁ、得点数が全チーム最多だからそりゃそうだ、っていう話なんですが…過去数年でもトップクラスなんですよね。
鬼木達監督就任1年目の2017年は14得点で全体の約20%。
2018年は12ゴール、2019年はわずか8ゴール。
年々減少していたんですよね。
3年間川崎フロンターレの優勝に貢献してくれた鬼木達監督の懐刀ともいえる米山篤志コーチが町田ゼルビアに移籍したことにより、ファジアーノ岡山からS級同期の戸田光洋コーチが招聘されました。
過去に川崎フロンターレに在籍したことのない戸田光洋コーチですが、彼が川崎フロンターレにもたらしたセットプレーのアイデアの手数の多さだったんでしょうね。
特に2020年今までのフォーメーションを捨てて、4-3-3で新しいチャレンジを始めた川崎フロンターレにとって、守備を固めてきている相手チームからどうやって点を取るか?という攻撃の形を増やせたのは本当に大きいですよね。
鬼木達監督曰く戸田光洋コーチは「アイデアマン」
戸田光洋コーチは、対戦相手の弱点を徹底分析し、鬼木達指揮官も「アイデアマン」と認める引き出しの多さで、さまざまな秘策を考案し、採用されたパターンを選手に的確に示し、実践させいました。
鬼木達監督は
戸田コーチを中心に、コーチ陣が練ってやってくれています。
選手も重要性を分かってきていると思いますし、リーグが再開する前から話していましたが、セットプレーは本当にキーになると思っています。
攻守でしっかり点を取りたいですし、点を取らせないことを続けたいです。
と以前インタビューで答えていましたが、その通りでしょうね。
脇坂泰斗も
優勝してきたシーズンはセットプレーで取れていますし、逆に昨年は取れませんでした。
その分、キッカーとして責任を感じていますし、トレーニングでもセットプレーの練習を結構やっているので、結果につながって良かったです。
車屋紳太郎も
ミツさん(戸田コーチ)らが準備をしてくれていて、僕たちも良い準備ができています。
結果にも出ているので、自信を持ってやれています。
と語るなど、準備がしっかりとできているかから結果が生まれているんでしょうね。
その恩恵を受けたのは脇坂泰斗をはじめとしたプレイスキッカーでしょうね。
今シーズンは脇坂泰斗を中心に、中村憲剛、家長昭博、田中碧、下田北斗、大島僚太とプレイスキックをける人が増えた印象なんですよね。
今まででいえば、中村憲剛と脇坂泰斗、湘南でも蹴っていた下田北斗、後半ぐらいに誰も蹴る人がいないから家長昭博が蹴る…ぐらいのメンバーしか試合で蹴ってなかった印象ですが、今年は田中碧もCKを蹴るようになったのが大きいと個人的には思っています。
セットプレーでの得点力が上がったことが今シーズン守備をしっかりと固めてくる相手からも点を取れる流れにつながったのかなと。特に11連勝を記録した名古屋グランパス戦では3得点すべてがセットプレーからでしたもんね。
来シーズン川崎フロンターレの攻撃はさらに研究されると思うので…戸田コーチのセットプレーという武器はもっともっと効果が上がりそうですよね!