首位鹿島を追いかける大事な一戦で、川崎フロンターレは痛恨の黒星となりました。
アウェイ味の素スタジアムで迎えた東京ヴェルディ戦。
勝てば単独3位浮上という大きなチャンスでしたが…サブGKチョンソンリョンが試合前にアクシデントがあり、安藤に代わるなどアクシデントでスタートすると、開始すぐにマルシーニョが怪我で交代する…という思わぬアクシデントでの悪いムードにセットプレーからの失点に泣くという悔しい試合となってしまいました。
ただ、内容すべてが悪かったわけではなく、選手たちは最後まで必死にゴールを目指しましたし、山田新が上向いているように感じたんですよね。天皇杯以降まだリーグ戦では点が生まれていませんが、山田新の爆発を待っている状態でこの順位にいられるのは川崎フロンターレというクラブが強い証拠。
東京ヴェルディは本当に最後まで全員が走り続けていたので勝利に値するクラブだったという印象です。25年ぶりの敗戦…。本当に悔しい。
首位鹿島アントラーズとの直接対決に向けて、東京ヴェルディ戦を振り返りたいと思います。
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勝てば3位浮上も…東京ヴェルディ戦を振り返る
前半のアクシデントと失点の経緯
この試合の大きな分岐点は、やはり前半序盤のマルシーニョの負傷交代だったと思います。
開始早々の9分、自陣でのタックルを受けた後に一度はプレーを続けたものの、ピッチに座り込んで、バツ印が出た瞬間…あぁ、今日は苦しいぞ…って思いましたよね。
攻撃のアクセントとして欠かせない存在だっただけに、13分での宮城天との交代は本当に痛かったです。宮城自体が攻められているようなTLでしたが、宮城にあの時間から求めるのであれば組み合わせは家長だったと思うし、山田新だったと思うんだよな。マルシーニョだから、神田だったわけで。そういうことを考えると宮城天一人が責められるのはかわいそうなスクランブルでしたね…。
マルシーニョがいない中でも、左サイドの三浦がクロスを供給したり、神田のポストプレーからヤストがチャンスを作るなど、形を作ろうとする動きは随所に見えていましたが、東京ヴェルディの守備はタイトで、なかなか中央では攻めあぐねてしまい、カウンターを喰らう…みたいな状態でしたね。
前半32分。川崎フロンターレのミスから東京ヴェルディに与えてしまった右コーナーキックを、ニアで谷口にすらされてファーの深澤にJ1初ゴールを決められて先制されました。
終わってみればこれが決勝点。東京ヴェルディのやりたいサッカーをやられた感じでしたね。DAZNの放送も松木安太郎が完全にヴェルディおじさんだったので、日本代表と戦ってる他国代表みたいな気分で試合を見ていましたが…DAZNでここまでアウェイを感じるのもなかなかないので、本当にいろいろ悔しい試合でしたね。松木さん黙らせたかった。
セットプレーからの失点が響いた理由
この失点シーンは、改めてセットプレーの守備の大切さを痛感させられました。前節は逆にセットプレーで助けられた部分もあっただけに、今回は守備側としての弱さが浮き彫りになったなと。谷口には3人ぐらいついていましたが、決めた深澤にはちょっと離れたところに1についていただけの印象で、中が固められていなかったですね。
東京ヴェルディのキッカーの森田のボールの質が素晴らしかったのもありますが…ニアの谷口をしっかりと処理するのか、ファーサイドの守備をしっかりと固めるのか…川崎にとって流れの中で点を取られるのは減ってきた印象ですが、セットプレーの守備は相変わらずそこまでうまくない印象なんですよね。
数的優位を作れなかった、うまくいかなかったと高井幸大が試合後に言っていましたがなかなか守備の形がうまくいってなかったんでしょうね。
パスミスが多かった印象
前半のアクシデント以降、代わって入った宮城は左サイドで積極的に仕掛けていた印象ですが、全体を通して(宮城だけじゃなくヤストや、橘田とかも含めて)パスがずれていましたよね。
コンディションの問題なのか、暑さの問題なのか…。もちろん大きな武器になっている丸山のロングフィードは健在でしたし、三浦のサイドからのクロスが神田にピタリと合ったシーンとかも本当に素晴らしかったですが…全体的に見て、大島僚太や橘田が機能していなかった印象でしたね。
決定機を作り出すものの焦ってしまって最後のところの精度が上がらない。決定機を外し続けると流れが相手に行ってしまいますよね…。
後半の猛攻と東京Vの粘り強い守備
メンバーチェンジで変わった攻撃の形
ハーフタイムで長谷部監督が動いた交代策は、まさに「攻撃のギアを一段上げる」狙いがはっきりしていました。後半開始から神田に代えて山田新、大島に代えて山本悠樹を投入。
この日の山田新はなりふり構わずに全力でプレーしていた印象で、ゴールこそ相変わらずなかったものの本当に素晴らしかったなと思っています。もちろんエースなので勝ちにつながるゴールを求めたいですが…あと少しで爆発してくれるんじゃないか、という期待値が上がってきました。
そして、この日の大島僚太は万全には程遠い印象だったので、パスを散らせる山本への交代は正しい采配だったと思います。
新はロングボールに粘り強く反応して何度もゴール前に顔を出していましたし、スルーパスに反応したシーンはそれだよ!っていう感じの反応でした。守備でも相手のビルドアップにプレスをかけてボールを奪う場面もありました。
山本もセットプレーのキッカーとして何度もゴール前に質の高いボールを入れてくれましが、最後のところで東京ヴェルディの体を張った守備に阻まれ続けたのは悔しい限り。逆転勝利を見たかった。
山田新・伊藤達哉の突破と惜しかった決定機
山田新は左サイド深くから角度のないところを強引に狙った場面が何度かあったものの、相手GKマテウスの好セーブにことごとく阻まれました。サッカーにたらればはないけど、あれが入っていたら、の繰り返しだった印象です。
伊藤達哉も右サイドで積極的に仕掛け、相手DFを背負いながら鋭い切り返しを見せるなど、攻撃に違いを作ろうとする姿勢は素晴らしかったですが、この日はクロスの精度が悪かった印象。
そりゃ疲れてるよなぁ…。コンディションがものすごい悪い印象でしたし、ゴール前での人数が足りてないシーンが多かった。相手ゴール前ほとんど緑のユニフォームなんじゃない?っていうシーンがあったし、川崎フロンターレがどうやって攻めるのか?という形が作れていなかった印象でした。
相手の守備を広げる動きがもう一段増えれば、粘り強い相手の守備ブロックを崩せたのでは…と思うとアイディア不足は否めないなと。
守備とビルドアップの課題点を振り返る
この試合で改めて感じたのは、コンディションと集中力って本当に守備に大事だよな…ということですね。
高井幸大が、本当に集中力がなかった印象。丸山のカバーがなければ1点取られてたというようなシーンもありましたし、守備の集中力が足りてなかった印象です。
またビルドアップで数的優位が全然作れず、ヴェルディの前からのプレスにボールを全然運べずに川崎フロンターレのエリアでずっと横パスを繰り返す…みたいなシーンもありましたし、そこでなんとなくロングボールをけって跳ね返される…みたいなシーンもありました。
1点リードした相手が後半は下がってくれていた分ボールを運べるシーンも増えましたが、最後の精度は上がらず。ロングボールでマイボールにできない状態が続いては点は取れないですよね。エリソンやマルシーニョがいない状況が本当に痛いよなぁ。
首位鹿島戦へ!鬼退治なるか。
マルシーニョの負傷と代わりを担うのは誰か
今回の東京ヴェルディ戦で一番のアクシデントといえば、やはりマルシーニョの負傷交代。前線でボールを運べる存在が不在になると、やはり攻撃の推進力は大きく変わります。鹿島との直接対決にどう響くか…攻撃のアイディアがなくなりそうだなと。
宮城天がスタートから出るとなると攻撃のパターンは変わりますが、割り切れるのであれば悪いことではなさそうだなと。もちろんマルシーニョほどの突破力とキープ力を同じように期待するのは簡単ではないので、クラブとしてどういう攻め方を見せるかを期待したいですね。
長谷部監督の采配としては、宮城を固定で起用するのか、それとも家長を右にして、伊藤を左サイドに配置してローテーションするのか。鹿島のように一瞬の隙を突いてくる相手に対しては、単純な縦突破だけでなく味方を巻き込むコンビネーションで打開してほしいなと。
攻撃陣の決定力をどう高めるか
今回の東京ヴェルディ戦は、本当に最後の質の差が勝敗を分けたと痛感したので…鹿島戦ではそこの精度をどう上げるかにこだわってもらいたいなと思います。
個人的には、山田新のように強引にでもシュートを打てる選手は貴重だと思っているし、ミドルをもっと打っていってほしいなと思っています。無理矢理にでもシュート数を増やして得点期待値を上げてほしい瞬間がヴェルディ戦ではありました。
もちろん無駄に打つだけではなく、打った後のセカンドボールを拾うためにも、クロスに合わせる人数を増やす動きや逆サイドからの詰めをもっと徹底してほしいです。
脇坂や山本のように中盤でボールを散らせる選手がいるだけに、最後の局面でどう味方をフリーにするか。一発のミドルシュートやセットプレーの質向上も含めて、攻撃パターンのバリエーションが増えれば、鹿島相手にも十分にチャンスは作れると思います。
直接対決に向けて期待したい選手たち
正直、首位鹿島との直接対決を前にした今回の黒星は本当に痛いです。鹿島も負け始めたので、ここで鬼木さんの鹿島アントラーズを倒せるチャンスだったので…マルシーニョがいないのは本当に痛いです。
ただ首位から陥落するかも…という鹿島アントラーズと追いかける川崎フロンターレだとモチベーションは川崎フロンターレのほうが高いと思うので、ここで気持ちを切り替えて挑めるかが優勝争いの分かれ目になるはず。
攻撃では、山田新が途中出場で見せた思い切りの良さをフルタイムで見てみたいですし、鬼木さんに恩返し弾を決める姿を見たい。
【まとめ】
今回は、勝てば3位に浮上できた大事な一戦を落とした川崎フロンターレについてネガティブな言葉も混ぜてブログを書きました。
次節はいよいよ首位鹿島との対決。マルシーニョの不在が心配される中、誰が新たなヒーローになるのか。攻撃の厚み、守備の集中力、そして何よりサポーターの声援が勝利を引き寄せると信じています。







