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ポゼッション神話崩壊!進化したカウンターが主役になる理由とは?

「ボールを持つチームが試合を支配する」──そんな常識が、いま崩れようとしています。ポゼッションサッカーが黄金期を迎えてから約20年、プレミアリーグではボール保持率の低いチームが上位に食い込むという現象が起きています。ノッティンガム・フォレストやボーンマスが示すように、「攻めさせて奪い、速攻で仕留める」サッカーが、今のトレンド。なぜポゼッション神話が揺らぎ、どのような戦術が新たな主流となっているのか? 最新の戦術トレンドを、データとともに徹底解説します。

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ボール支配は本当に有利なのか?変わるサッカー戦術の常識

ポゼッションサッカーの誕生と黄金期

ポゼッションサッカーといえば、ジョゼップ・グアルディオラがバルセロナで築いた「ティキ・タカ」が有名です。ボールを支配し、相手にボールを触らせない。ボールを保持することで守備にもなり、常に主導権を握るという考え方は、一時代を築きました。ボール保持率が70%を超える試合も珍しくなく、スペイン代表やバイエルン、マンチェスター・シティといったクラブでも実践され、多くのタイトルをもたらしました。

しかし、2020年代に入ってから、少しずつこの戦術の「穴」が露呈し始めました。相手にボールを持たせることで逆に自分たちのリズムを作り、少ないチャンスを得点に繋げる“堅守速攻”のチームが成果を挙げ始めたのです。つまり、ポゼッションは一歩間違えると、自陣でミスを誘発し、逆にカウンターを浴びる“危険なスタイル”になり得るのです。

今のサッカーは、「ボールを持つ=支配する」ではなくなっています。支配されているように見せかけ、実は試合をコントロールしている。そんな新時代の戦い方が浸透してきたのです。

プレミアリーグで変わり始めたトレンド

プレミアリーグ2024-25シーズンでは、この「支配のパラドックス」が如実に現れています。中でもノッティンガム・フォレストとボーンマスの戦い方が象徴的です。彼らは平均ポゼッション率がリーグ下位でありながら、上位に食い込む躍進を見せています。ノッティンガム・フォレストはなんと平均39.5%という数字ながらリーグ3位という成績を収めているのです。

ボーンマスも同様で、ポゼッションにこだわらず、相手の攻撃を待ち構え、ハイプレスと速攻で一気にチャンスを作るスタイルが功を奏しています。つまり、ボールを持たないことがむしろ有利になる場面が増えているのです。

これは、従来の常識を覆すものであり、いかにサッカーが進化しているかを物語っています。

「支配=勝利」の方程式が崩れる理由

「ボールを支配すれば勝てる」という方程式は、もはや絶対的なものではありません。その理由のひとつは、現代サッカーにおけるプレッシングとカウンターの精度向上です。相手のパスミスを誘い、一気に人数をかけて攻撃を仕掛けるスタイルは、数的優位の状況を生みやすく、得点につながりやすいのです。

さらに、ボール保持を優先するあまり、リスクのあるパスや自陣での細かいパス回しが増え、ミスによる失点も増加しています。実際、今季のプレミアリーグでは、相手のミスから生まれたシュートチャンスの回数が前季比で大幅に増加しているというデータもあります。

つまり、現代サッカーでは、ボールを持つリスクと持たないリスクのバランスが大きく変わりつつあるのです。

データで見る“保持リスク”の実態

Optaによると、2023-24シーズンのプレミアリーグで相手のミスに起因するシュートチャンスは482回。これは前シーズンの329回から約1.5倍に増えており、最終的には2倍近くに達する可能性があるとのことです。

この数字が示すのは、ボールを保持しているチームがより多くのプレッシャーにさらされ、より多くのミスを誘発されているという事実です。とくに自陣でのビルドアップ中のパスミスや、GKからの展開時のトラップミスなどが多く見られ、そこからの失点に直結しています。

“ポゼッション神話”が崩れつつある現実が、データからも裏付けられています。

ポゼッション信仰の終焉か?今後の展望

では、今後ポゼッションサッカーは完全に終わるのでしょうか?決してそんなことはありません。グアルディオラ監督も「信念を捨てるつもりはない」と明言しており、完璧なポゼッションを実現できるチームであれば、いまだに強さを発揮します。

しかし、それを実現するためには、選手個々の技術や集中力、戦術理解度、そして運動量といった全てが高水準で揃っている必要があります。にわか仕込みのポゼッションスタイルでは、精度の高いカウンターに飲み込まれてしまうのです。

これからは、ポゼッションとカウンターのハイブリッド型の戦術が主流になるかもしれません。つまり、ボールを持つべき時と、あえて相手に持たせるタイミングを見極める“インテリジェントサッカー”の時代が来ているのです。

プレミアで急増する“ハイターンオーバー”とは何か?

ハイターンオーバーの基本と定義

ハイターンオーバーとは、相手ゴールから40メートル以内のエリアでボールを奪って、そこから速攻に繋げるプレーのことを指します。これは単なるボール奪取ではなく、「高い位置で奪ってすぐに攻撃」という点が重要です。

このエリアでの奪取は、相手守備陣が整う前に攻撃を始めることができるため、非常に高い確率で得点チャンスにつながります。プレミアリーグでは、これを狙うための組織化されたハイプレスが主流となり、多くのチームがこの戦術に力を入れています。

従来のカウンターは自陣でボールを奪ってから始まることが多かったのに対し、ハイターンオーバーは前線で仕掛けて、即座にゴールに直結させる新しいアプローチなのです。

プレッシングとの関係性

ハイターンオーバーの鍵を握るのが「プレッシング」、つまり相手にボールを持たせた状態で、複数人が一斉に圧力をかけてボールを奪う守備戦術です。プレミアのクラブはこのプレッシングを高度に組織化しており、連動した動きとポジショニングによって、相手のミスを誘発します。

プレッシングが成功すると、相手は余裕のない状況でプレーすることになり、判断ミスやパスミスが起こりやすくなります。その瞬間を逃さずに奪い取り、速攻を仕掛けるのが現代の「ハイターンオーバー」です。

例えば、ボーンマスは最前線の選手から積極的にプレッシャーをかけ、中盤と連携しながら中央で奪ってそのままゴールを狙うパターンが多く見られます。

ボール奪取位置が変えた試合の流れ

これまでは「ボールを持って崩す」が基本だったサッカーにおいて、ボールを奪う位置が変わったことで、試合のリズムも変化しています。自陣に引いてからのカウンターより、敵陣で奪ってすぐ攻める方が得点の可能性が高く、かつスタジアムの雰囲気も一気に沸き立ちます。

攻撃のスタート地点が相手ゴールに近ければ近いほど、少ないパス数・短い距離でゴールに到達できます。これにより、観る者にとってもわかりやすく、スリリングな展開が増えることになります。

このスタイルは、守備を単なる「我慢の時間」ではなく「攻撃のチャンスを作る時間」として位置付けている点でも画期的です。

選手の疲労と交代枠の影響

このようなスタイルは、当然ながら選手のスタミナを大きく消耗します。90分間、前線からのハイプレスを継続するのは簡単ではありません。しかし、現在のルールでは1試合5人の交代が可能になっており、この制度が高強度のプレーを可能にしています。

つまり、先発メンバーが前半で体力を使い切っても、後半には新たなフレッシュな選手を投入することで、戦術の強度を維持することができるのです。プレッシングやハイターンオーバーを実現するには、ベンチメンバーの質も重要になってきているのです。

また、選手自身もアジリティと戦術理解度、瞬時の判断力が求められるため、単なるフィジカルだけでは通用しません。プレースタイルの変化が、選手の選別基準にも影響を与えています。

Optaのデータが示す今季の異常値

データ分析で知られるOptaによると、今季のプレミアリーグではハイターンオーバーが大幅に増加しています。今シーズンの前半戦だけで、その回数は482回に達しており、これは前年の同時期と比べて約1.5倍という驚異的な伸びです。

このデータが示すのは、戦術の変化が単なる流行ではなく、現実的な効果をもたらしているということ。ハイターンオーバーによる得点数も着実に増加しており、勝利に直結するプレーとして、より多くのクラブがこの戦術を取り入れています。

“守るより攻めさせろ”カウンターの進化系とは?

カウンターはもう古くない

かつてカウンターアタックといえば、格上相手に使う“受け身”の戦術という印象がありました。しかし、現代サッカーにおいては、カウンターこそが最も攻撃的で、合理的な戦術と見なされています。

特にプレミアリーグでは、スピードとパワーを兼ね備えた選手が多く、カウンター戦術に適した人材が豊富です。ノッティンガム・フォレストのように、ボール保持率は低いながらも、一度ボールを奪えば一気にゴールへと迫るスピード感あふれる攻撃を展開しています。

つまり、カウンターはもはや“引いて守るだけ”の手段ではなく、「相手を動かして疲れさせ、自らの狙い通りに試合を進める」戦術に進化しているのです。

現代的な組織とスピードの融合

現代のカウンター攻撃には、驚くほどの組織性と緻密さがあります。単なる縦への速攻ではなく、複数の選手が連動してスペースを突き、タイミングを合わせて一気にゴールに迫る“設計されたカウンター”が主流です。

プレッシングによって相手のパスミスやトラップミスを誘発し、その瞬間を見逃さずに反応する。奪った瞬間から3秒以内に決定機を作るチームも珍しくなくなっています。

このようなスピーディかつ正確な攻撃を実現するためには、選手間のコミュニケーションと高い戦術理解、さらには相手の動きを読む“予測力”が求められます。現代のカウンターは、戦術と選手の質が融合して完成する高度な攻撃手法となっています。

守備から攻撃への変化が速すぎる

カウンター戦術の中で特に注目されているのが、「守備から攻撃への切り替え(トランジション)」のスピードです。従来は守備でボールを奪ってから数秒かけて攻撃に移行していましたが、今のプレミアリーグでは1~2秒で攻撃モードに切り替えるチームが多く見られます。

このスピードがあることで、相手が守備の陣形を整える前に攻撃を仕掛けられるため、得点チャンスが格段に増えます。カウンター攻撃の場面では、人数をかけずに少数精鋭で攻め切ることが重要です。

ノッティンガム・フォレストやボーンマスは、まさにこの切り替えのスピードを武器にしており、守備をしながらも「攻撃のスイッチ」を常に準備しています。

選手の役割も大きく変化

こうしたカウンターサッカーの進化により、選手に求められる役割も大きく変わっています。例えば、中盤の選手には守備力だけでなく、「奪った直後に前線に鋭いパスを出す能力」が求められます。

前線の選手にも、単にスピードがあるだけでは不十分です。トラップの正確さ、ポジショニング、相手DFの裏を取るセンスなどが必要とされます。さらに、瞬時の判断でシュートを打つ決断力も重要です。

つまり、守備でも攻撃でも“待ち”の姿勢ではなく、常にアクティブに試合に関与できる選手が評価される時代になってきたのです。

得点に直結する「読みと反応力」

現代のカウンター戦術において最も重要なのは「相手の動きを読む力」と「それに対する瞬時の反応力」です。たとえば、相手のMFが横パスを出そうとした瞬間に読み切ってインターセプトする。そして、ワンタッチで味方FWへスルーパスを出す。

こういった“読みと反応”の質が、得点に直結するのが今のサッカーです。単なるフィジカルやスピードよりも、こうした“頭の良さ”が求められているのです。

それにより、派手なプレースタイルではないが戦術理解が深い選手が、チームに欠かせない存在となっています。つまり、現代のカウンター戦術は「インテリジェンス」と「速さ」の融合で成り立っているのです。

なぜシティやバルサが崩れたのか?名門クラブの苦悩

シティのポゼッションサッカーの限界

ジョゼップ・グアルディオラが築いたマンチェスター・シティのポゼッションサッカーは、長年にわたりプレミアリーグを支配してきました。中盤での精緻なパス回し、後方からのビルドアップ、そしてポジションを入れ替えながら相手を崩すスタイルは、多くの称賛を集めてきました。

しかし今シーズン、シティは例年のような支配的な強さを見せていません。その大きな理由の一つは、対戦相手の進化です。シティのポゼッションを“迎え撃つ”戦術を整備するクラブが増え、プレッシングとカウンターの精度が飛躍的に上がったことで、逆にシティがリスクを負う場面が増えています。

ポゼッションが裏目に出る瞬間──それは「ボールを保持しているがゴールに近づけない」ときです。そして、ミスが生じれば即カウンターで失点へとつながります。シティはまさにこの“保持の罠”に苦しんでいるのです。

グアルディオラの哲学と“誤算”

グアルディオラの戦術哲学は「ボールを持って支配する」ことにあります。そのため、たとえ相手にとって都合の良い状況でも、自らのスタイルを曲げないのが信条です。しかし、この哲学が現代のハイプレス&カウンター戦術に対しては“誤算”として作用している可能性があります。

とくに、自陣からGKを起点にボールを繋ぐスタイルは、プレッシャーを受けやすく、ひとつのミスが即失点につながるリスクがあります。今のプレミアでは、こうしたスタイルを狙い撃ちするチームが増えており、それがシティの苦戦の一因になっています。

また、シティの主力選手の年齢も上がっており、以前のように90分間プレッシャーを受け流す動きが難しくなっているのも現実です。

ポステコグルーとトッテナムの今

トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルーもまた、ポゼッション志向の監督として知られています。彼のスタイルは「前からボールを奪い、ポゼッションで支配する」というものですが、今季のトッテナムは、強度のある相手に対してはなかなかそのスタイルを貫けていません。

特に、中盤でのボールロストから即失点というパターンが多く見られ、彼らの戦術が“現代型ハイプレス”の餌食になっている場面も少なくありません。戦術の完成度と選手の適応度がまだ揃っていない段階では、理想的なスタイルがかえって弱点になり得るのです。

ただし、ポステコグルーの哲学自体は高い評価を受けており、今後の補強や選手の成熟によってチームが進化する可能性も大いにあります。

バルセロナの“守備型ポゼッション”への移行

バルセロナは、グアルディオラ時代の“理想のポゼッション”を継承してきたクラブですが、ここ数年は少しずつスタイルを変えてきています。現在は「守備型ポゼッション」とも言える形で、リスクを抑えつつ支配を目指すバランス型の戦術に移行中です。

それでもやはり、ポゼッションにはプレッシャーがつきもの。自陣での細かなパス回しはハイプレスの格好の的となり、奪われた際の被カウンターのリスクは依然として高いままです。

バルサもかつてのように華麗なパス回しで相手を圧倒することは少なくなり、むしろ堅実にリスクを減らす方向に舵を切っていることがわかります。

高齢化とインテンシティ不足の現実

名門クラブが直面している共通の課題が「高齢化」と「インテンシティ不足」です。プレミアリーグは特に運動量と強度が求められるリーグであり、年齢を重ねた選手が以前のようにプレッシャーをかけたり、素早い攻守の切り替えを行うのは難しくなってきています。

マンチェスター・シティやバルセロナのようなクラブは、多くの経験豊富な選手を擁していますが、その反面、プレー強度やスピードの面で“次の世代”とのギャップが目立ち始めています。

こうした状況下で、戦術を見直すのか、若返りを図るのか、それともスタイルを維持するのか──それぞれのクラブが難しい選択を迫られているのが、今のサッカー界の現実です。

新しいサッカーの主役たち:フォレストとボーンマスの戦術分析

ノッティンガム・フォレストの高速攻撃

ノッティンガム・フォレストは、今季のプレミアリーグで驚異的なパフォーマンスを見せているクラブの一つです。特に注目すべきは、リーグ3位という好成績にもかかわらず、ポゼッション率がわずか39.5%という点です。これはリーグ全体で最も低い数値ですが、彼らの攻撃力はまったく衰えていません。

その秘密は“高速カウンター”にあります。フォレストは相手にボールを持たせた状態から、瞬時にボールを奪い、3~4本のパスでフィニッシュに持ち込む展開が得意です。ボールを奪った瞬間の縦の推進力と、前線の選手の走り出しが非常に連動しており、ディフェンスが整う前にシュートまで持ち込むことで、得点の可能性を最大限に引き上げています。

彼らは“ボールを持たない戦術”を徹底しており、むしろそれが最大の武器となっているのです。

ボーンマスの軍隊的ハイプレス

一方で、ボーンマスの特徴は“軍隊のようなハイプレス”にあります。全体が連動して前からプレッシャーをかけ、相手のパスコースを限定。ボールを奪った瞬間には複数の選手が一気に前線へ駆け上がり、数的優位を作り出して速攻を仕掛けます。

このスタイルは非常に体力を消耗しますが、交代枠の活用やローテーションの徹底によって、常にフレッシュな状態を保つように工夫されています。前線のプレスだけでなく、中盤やサイドバックまでが前掛かりでボールを奪いに行く姿勢は、まさに現代的な“狩り”のサッカーと言えるでしょう。

ポゼッション率は47%とリーグで15位にとどまりますが、内容は極めて攻撃的かつ主導権を握った試合展開をしています。

どちらもポゼッション率は“低い”のに強い理由

ノッティンガム・フォレストとボーンマスに共通するのは、「ボールを持たないことを前提とした試合設計」です。従来であれば、ボールを支配して試合のテンポを作るのが“正解”とされてきましたが、彼らはその真逆の発想で成功を収めています。

これは「自分たちが攻めるのではなく、相手に攻めさせてそこに罠を仕掛ける」戦術です。守備の中でボールを奪い、そこから瞬時に攻撃へと転じる流れは、対戦相手にとって非常に厄介です。

つまり、支配しないことが、試合を支配する手段になっているのです。

“ミスを誘うサッカー”の威力

現代サッカーにおいては、ミスが試合の行方を左右することが増えています。フォレストやボーンマスのようなチームは、相手にボールを持たせてそのミスを誘う、という意図的な戦略を取っています。

特に、自陣でのビルドアップ時にプレッシャーをかけ、ミスを誘発して得点に結びつけるプレーは非常に効果的です。プレミアリーグでは、今季すでに昨季の倍近くの“ミスからのシュート機会”が生まれているというデータもあり、ミスを生む守備=最大の攻撃という認識が広まりつつあります。

この“ミスを誘うサッカー”は、技術やスピードだけでなく、知的な戦術理解が必要であり、より高いレベルの戦いが繰り広げられています。

今後の台風の目となるのか?

フォレストやボーンマスのようなチームが、今後のサッカー界で主役となる可能性は十分にあります。彼らのように戦術が練り込まれ、プレッシングやトランジションの強度が高いチームは、今後のリーグ戦や欧州カップでも注目される存在になるでしょう。

また、今後はビッグクラブもこれらのスタイルを部分的に取り入れたり、ハイブリッド型の戦術へとシフトしていくことが予想されます。すでに“守るだけの弱者の戦術”だったカウンターは、知性と組織力を兼ね備えた“進化した戦術”として定着しつつあります。

“ボールを持つこと”にこだわる時代は終わり、“どう持たせるか”という駆け引きの時代が、今まさに始まっているのです。

まとめ

近年のプレミアリーグを中心に、サッカーの戦術トレンドが大きく変わろうとしています。従来は「ボールを持つ者が試合を支配する」という考え方が支配的でしたが、今や「相手にボールを持たせて主導権を奪う」戦い方が急速に浸透しています。

ポゼッションサッカーの象徴であるマンチェスター・シティが苦戦し、ノッティンガム・フォレストやボーンマスのような“非保持型”のチームが成功を収めるという逆転現象が起きているのです。

その背景には、ハイプレスやハイターンオーバーといった高度な守備戦術の進化、交代枠の増加によるプレー強度の維持、選手のインテリジェンスの重要性など、さまざまな要因が絡み合っています。

今後のサッカーは、「持つべき時」と「持たせるべき時」を使い分ける知的なスポーツへと進化するでしょう。単なるフィジカルやテクニックだけではなく、試合の流れを読む“思考のゲーム”としての面白さが、ますます際立っていきそうです。