まずはロシアワールドカップに初出場を決めたアイスランドのこのコカ・コーラのCMを御覧ください。
お忙しい方はこの1分42秒だけは再生してほしい。
これをみて自然と涙が出たし、CMの中でゴールを決めた瞬間に鳥肌が立ちました。
この映像を監督したのが、あのメッシのPKを止めたGKなんだって知ってました?
レジェンドのエイドゥル・グジョンセン氏や現役の代表選手ら多くの有名人が出演しており、アイスランド代表やそのサポーターの代名詞となった「バイキング・クラップ」をフィーチャリングしているこの映像。
全国民がアイスランドのチームをバックアップしていた1998年当時の日本代表を思い出しますよね。
そんな元映像作家、ハンネス・ハルドールソンの経歴をまとめていきます。
この記事の目次はこちら
ハンネス・ハルドールソンがメッシのPKストップ!!
メッシが蹴ったボールはGKの右方向で、
ふわっとしたボールになりましたが、
それでもあのキックを止められるのはすごい!!
【メッシ止められた・・・ #ロシアW杯】
アルゼンチン #ARG #メッシ 後半20分
PKを決められず、勝ち越しのチャンスを逃す#ワールドカップ #WorldCupネットで中継ご覧になる場合はコチラ↓https://t.co/YT7vMCtRsF pic.twitter.com/M3i1eqRYMq
— NHKサッカー (@NHK_soccer) 2018年6月16日
アルゼンチンのPKを止めたハンネス・ハンドールソン選手はこのアルゼンチンとアイスランドの試合の「MAN OF THE MATCH」に選ばれています!
ハンネス・ハルドールソンはPKストップについて
「僕にとってもアイスランドにとっても初めてのワールドカップだった。そして世界最高の選手とPKで対峙し、止めることができるなんて最高の瞬間だった。突破する上で、重要な勝ち点1となったことを望んでいるよ」
と語っていましたね。
ハンネス・ハルドールソンのプロフィール
名前:ハンネス・ソール・ハルドルソン(ハルドールソンと表記する場合もあり)
出身:アイスランド・レイキャヴィーク
生年月日:1984年4月27日
身長:193cm
体重:88kg
所属クラブ:ラナースFC(デンマーク・スーペルリーガ)
ツイッター上でこの動画を紹介する際に、現在の本業も映像作家って書いてある人がいましたが、本業は現在はサッカー選手です。
正確には、30歳になった2014年夏にノルウェーのクラブへ移籍して、本格的にプロ選手としてプレーし始めるまで続いていたそうです。
ハンネス・ハルドールソンの2足のわらじ
2011年にアイスランド代表デビューを飾ったハルドールソンは、スター街道を歩んできたメッシとは対照的な超苦労人です。
人口30万人の母国において、国内リーグでプレーしているだけでは生計が立てられなかったんですよね。
そして、アイスランドリーグは特殊な気候などの理由もあって5月開幕、9月閉幕という短期間かつ変則的なスケジュールで開催されていて、金銭もたくさんもらえるわけではないので…
殆どの選手が、二足のわらじですごいしていました。
ユーロ2016に出場した選手は、全員プロ契約だったんですが、それまでの代表はプロ契約ではない選手もいたんですよね。
ハンネス・ハルドールソンはサッカー選手と並行して映像ディレクターとしても仕事をしていました。
ちなみに、ユーロ2016の前に、ハンネス・ハルドールソンにはサッカー以外でも「ユーロ出場経験」があるんですよね。
「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」という“音楽界のユーロ”に2012年、ソング・コンテストにエントリーした母国代表アーティストのミュージックビデオを監督していました。
すごい経験値ですよね。
現在も「長編映画を撮る」という夢を諦めていないハルドールソンは、ノルウェーリーグでプレーする現在は働いていた映像制作会社を一旦離れ(引退後は復職する約束もしているそう!)、れっきとしたプロ選手です。
国外移籍前の2013年には、あるインタビューで「僕の本業は映像制作で、収入の大半はそっちからなんだ」と答えていたそうです。
アイスランド代表でも映像制作
サッカーでも2011年にアイスランド1部リーグの年間最優秀選手に輝いて、同年にフル代表デビューしたハンネス・ハルドールソン。
それでも映像作家としての仕事は続きます。あるときは、代表選手をフィーチャーしたアイスランド航空のCMで“監督兼出演者”となり、ユニフォーム姿のままチームメートたちをディレクションしたこともあったそうです。
そして、今回のコカ・コーラのCMにつながるんですよね。
母国アイスランドにとって初めてのワールドカップ出場に向けて、アイスランド国内で放送されるコカ・コーラ社のテレビコマーシャルを制作。
そのディレクション風景はこちら。
めっちゃかっこいい!!!
“本業”の映像ディレクターとして監督した1分42秒の映像には、レジェンドのエイドゥル・グジョンセン氏や現役の代表選手ら多くの有名人が出演しており、アイスランド代表やそのサポーターの代名詞となった「バイキング・クラップ」をフィーチャリング。
この高揚感はすごいですよね。
「サッカー選手と映像制作者の両方をやることが、かなり変だというのはわかっている。でもそれらはサッカー選手としてキャリアを終える前からある、僕の人生をかけた情熱なんだ。僕は同時に2つのプロフェッショナルとして働くことができて幸運だと思う」
かっこいいなぁ…。
映像ディレクターとサッカー選手という2つの顔を持ったハルドールソン。
夢を叶える男としての姿勢はかっこいいです。
最後にまたCMを貼っておきます。本当にかっこいい。