VARがついに本格導入します。
俺個人の意見としては、VAR賛成派なので(というか…賛成反対論を論じる前に世界のトレンドがそういう流れだからもう仕方ないっていうのもあるけど)、1年前倒し、っていうのは今年の大誤審連発の流れから仕方ないのかなーとも思います。
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2020シーズンで本格導入!
まずはJ1を中心に…という形になりますが、2020シーズンよりビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が日本サッカー界に上陸します。
VAR導入試合
J1リーグの全306試合
富士ゼロックススーパーカップ1試合
ルヴァンカップのノックアウトステージ全13試合
J1参入プレーオフ決定戦1試合
合計321試合
村井満チェアマン曰く
「以前は21年からと話していたが、様々なスピードアップを経て合意を得ているという状況」
「ひとつは世界での潮流の話。世界と戦うために足並みを揃えないといけない。20年からに早めたのは、VARのトレーニングがFIFAで定められている基準がある。その目途がつくかがポイントだったが、そこの目途がついた。ファンやサポーターからの声もあった。いずれ導入するのであれば急ごうという結論になった」
と説明しています。
2019年ルヴァンカップから導入済み
すでに9月のルヴァンカップ準々決勝から導入スタートしています。
川崎フロンターレvs名古屋グランパスでも体験できたのは大きいかもしれませんね。
イエローカードが減るっていう話もあるし、無茶なプレーが減っていき、審判、選手たちを守ることにつながることが一番ですよね。
Jリーグ側もVARの原案を作った国際サッカー評議会のテクニカルダイレクターを務めるデイビッド・エラリー氏を日本に呼んだりして、サッカー界の技術向上、誤審を減らすことに努めてきた結果、思ったよりもマイナスがないトライアルになっているのではないかなーと思います。
イタリアで最初のVARが導入されたシーズンでは、
- シミュレーションが40%
- 抗議が12%
- レッドカードや暴言が11%
それぞれ減少しています。
ファウル総数も減って、インプレー時間も長くなったというプラスの結果が生じているのは確かで、クリーンなプレーが増えるのは間違いないかなと。
これがJリーグにも表れてプラスになればいいな…。
VARの対象となるのは?
改めてVARの対象をおさらいしておくと…
- 得点か得点でないか
- ペナルティキックかペナルティキックでないか
- 退場(レッドカードに相当する事象)
- 人違い(主審が反則を行ったチームの別の競技者に対して警告や退場を命じた事象)
という4つ。
主審自らがピッチ脇のモニターで映像を確認して改めて判定を下すパターンの「オンフィールドレビュー」と、主審がモニターを見ずVARの助言だけで判定する「VARオンリーレビュー」のパターンがあるそうで…VARの独自の判断になれるまで、観客も選手も審判も含めてみている側のストレスになりそうです。
ちなみに大型ヴィジョンに「VAR」と表示するのは「オンフィールドレビュー」が対象になっているそうで(ルヴァンカップ時点ではそうなていたそうな)、等々力で起こった『VARオンリー』のときは大型ヴィジョンに表示がなく、パナスタでは、『オンフィールドレビュー』なのでVARの表示があったそうです。
審判の数や資金面で大きな課題も
大きな問題点としてはプロ審判が少ないことですよねー。
VARのための研修が、
「カリキュラムも機器を使いながら45分×6回をこなした後、外に出てミニゲームで実践を積み、育成年代の試合を経て、約1年がかりでIFABからお墨付きを得る形になるので、それだけの勉強を仕事や公式戦でのレフリー業務の傍らにやらなければいけない」
みたいな記事も出ていたので…VAR研修が全員になされるまでも時間がかかりそう。急ピッチで進めるのかな…。
通信環境等のコスト負担をだれが…っていうのはどうなったんでしょうか?DAZNさんから資金が出ているとしても、各クラブにマイナスはあるのでしょうか?
その点がどこまでクリアされているのでしょうか?
問題は数多くあるとはいえ、2020シーズンからのJ1のVAR導入は決まったことですから…川崎フロンターレは来年もJ1で戦えそうですし、せっかくの初めてのシーズンを楽しみたいですね!
いっぱいデメリットもあると思いますが、メリットも多いと思いますし、クリーンになっていくなら1年目はある程度仕方ないのかなー。誰にとっても納得感のある判定は難しいにしろ、審判に対して悪感情を持ってしまうのが少しでも減るといいな。
…このブログの人気記事は審判の誤審問題ばっかりなので、それ以外の記事が人気出るように来年はブログ頑張ります!(笑)