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川崎フロンターレは超優良企業!経理マン目線で、個別経営情報を紐解く!

2005-2017財務諸表

あんまりサッカーサポーターの中で読んでるって人に会うことがないんですが、Jリーグって収支のデータをしっかりと公表してくれているんですよね。

しかもそのデータをちゃんとJリーグの公式サイトに置いといてくれてるんですよね。

俺自身がずっと経理マンなので…各クラブが企業としてどういう状態なのか、というのを見るのが好きなんですよねー。

ちなみにデータはこちらにおいてあります。

⇒ https://www.jleague.jp/docs/aboutj/

まじでめちゃくちゃおもしろいデータばっかりなんですが…今回は、川崎フロンターレを数字から読んでいこうかなと。

Jリーグ財務諸表分析アカデミー編。川崎フロンターレはシブい…。強豪セレッソアカデミーレが収支ともに0?浦和レッズは常に最下位?

 

追記ですが、想像以上にいろんな方に読んでもらってます!ありがとうございます!!

川崎フロンターレ2005-17年はすべて黒字

毎年増収増益とは行かないものの、2005年からのデータをすべて並べてみた結果がこちら。

2005-2017財務諸表

2005-2017財務諸表

すべての年度において、黒字が出ているのがわかります。

川崎フロンターレ財務諸表

ただ、会社としての規模は着実に成長していて、2005年には営業収益1,913百万円、経常利益88百万円でしたが、2017年は5,123百万円、経常利益394百万円となっています。

特に、2014年までは一度も100百万円を超えたことのなかった経常利益を、2015年には102百万円、2016年には331百万円、2017年には394百万円と増益し続けているのは素晴らしいですね。

経常利益率も2005年には、4.6%を記録したもののその後は0.3%~2.5%の間だったのが、2016年に7.8%、2017年に7.7%を記録。

強ければ経常利益率が上がるのか?というとそうでもなく…川崎フロンターレのリーグ戦の順位が3位以上だった年の営業利益率と、経常利益率を並べてみても…

川崎フロンターレの営業利益率

2006年 0.5%
2008年 2.1%
2009年 1.7%
2013年 1.4%
2016年 7.8%
2017年 7.7%

川崎フロンターレの経常利益率

2006年 1.3%
2008年 1.2%
2009年 0.3%
2013年 1.4%
2016年 7.8%
2017年 7.7%

となっています。

2016年、2017年までは黒字の安定企業だけど、ものすごい利益が出ているという企業ではなく、2009年すごい強かったのに、経常利益でいうと11百万円しかないんですよね。

2005年から2017年まで一度も特別利益、特別損失がないのも特徴的かな。

川崎フロンターレの営業収益、経常利益のグラフ

年度別成績(グラフ)

年度別成績(グラフ)

このグラフを観ていただけると一発ですが、川崎フロンターレは増収増益、というわけではないものの、営業収益は着実に成長を遂げており、さらに経常利益は2016年、2017年と増加しています。

2012年から2014年まではメインスタンド改修工事中だったので…営業収益はマイナスになるはずですが、

2011年から2012年こそ、

営業収益:3,275→3,073

となったものの、経常利益は

経常利益:63→68

と増加しており…

改修工事最後の年となる2014年は、回収が始まる前年度である2011年を営業収益、経常利益とも上回りました。

メインスタンドの完成した2015年は

営業収益は4,077百万円(前年度比718百万円増加)

経常利益は102百万円(前年度比26百万円増加)

となりましたし、2016年に営業収益で初めて4,000百万円を超え、経常利益も300百万円を超えるようになりました。

ちなみに営業収益の内訳でも、2017年の入場料収入は史上初めて1,000百万円を超えて、1,038百万円となり、2016年と比較して全ての営業収益がアップしているという素晴らしい損益計算書でした。

過去3年間のJ1平均との比較

メインスタンドの改修工事が終わった過去3年間の損益計算書をJ1の平均値と比較してみます。

2015年度損益計算書比較

2015年損益計算書

2015年損益計算書

Jリーグ分配金こそ、平均値より15百万円少ないものの、その他の収入で619百万円も多く、入場料収入も65百万円多かったことなどから、営業収益はJ1の平均値と比較して734百万円多い結果となっております。

営業利益は100百万円で、J1平均より43百万円多く、経常利益も102百万円で、J1平均より39百万円多かったことから、かなりJ1の中でも業績のいい会社だったと言えそうです。

順位は6位だったのにこれは素晴らしいですよね。

2016年度損益計算書比較

2016年損益計算書

2016年損益計算書

Jリーグ分配金は平均より3百万円少ないものの、2016年から公表されるようになった物販収入で171百万円も平均値より多く、入場料収入も165百万円多く、営業収益はJ1平均値と比較して614百万円多い結果となっております。

営業利益は331百万円で、J1平均より215百万円も多く、経常利益も331百万円で、J1平均より210百万円多かったです。

2位という結果がついてきたことと、メインスタンドの運営に慣れてきた感じからどんどん収益が上がっていますね。

2017年度損益計算書比較

2017年損益計算書

2017年損益計算書

J1初優勝した2017シーズンは平均値より少ないものはなくなりましたね。

入場料収入で234百万円、物販収入で219百万円、その他収入で502百万円も平均値より多く、営業収益はJ1平均値と比較して1,040百万円多いという驚異的な結果になりました。

営業利益は393百万円で、J1平均より353百万円も多く、経常利益も394百万円で、J1平均より338百万円多いという…J1屈指の超優良企業だったと言えます。

川崎フロンターレ財務諸表分析のまとめ

これやって誰が喜ぶんだろう…誰も読まないんだろうな…

って思いながら数値を拾ってまとめてみましたが…かなり面白かったですね。俺一人しか楽しんでない予感です…w

ずっと黒字決算の会社はやっぱり面白いです。

2005年から繰越利益剰余金が729百万円も増加しているし、安定した企業になっている印象です。

川崎フロンターレの決算は面白みは少ないけど、堅実に成長している中小企業…って感じの決算書でした。

勝手な印象ですが…この会社は、東証マザーズよりは、JASDAQって感じですかね。東証一部でというよりは、なぜか東証二部を経由して、時間が経っちゃた企業というか…

本当にこのブログ誰が読むんだろう…w

Jリーグ財務諸表分析アカデミー編。川崎フロンターレはシブい…。強豪セレッソアカデミーレが収支ともに0?浦和レッズは常に最下位?