サッカー・ロシアワールドカップが終わり、今日からJ1リーグ再開ですが、その前に大きな報道がありましたね。
サッカー日本代表の新監督に、元サンフレッチェ広島監督・現オリンピック代表監督の森保一(もりやすはじめ)さんが就任する予定という報道。
西野朗監督の元、ロシアワールドカップで一定の成績が出たため、お題目のような《日本サッカー》《オールジャパン》《自分たちのサッカー》《ジャパンウェー》をするための人選だとは思いますが、果たしてそれでいいのか。
ポイチが悪いとは思っていないし、彼のサッカーは大好きですが、日本代表のコンセプトは今回のロシアワールドカップとは変えるのかな?西野朗監督と森保一監督の攻撃と守備はかなり違うと思うんですが…。
それでいいのか、議論はしつくされたのか、またうまく行かなかったら直前で変えればいいやってことなのか、そこらへんの不信感が有るので、なんとも言えない気分です。
⇒森保一が東京五輪の監督最有力?手倉森誠ではなく?田嶋幸三会長はポイチ好きみたいね…。
⇒西野朗の後任は森保一?日本代表後任監督は…?ロシアワールドカップ16強で続投?
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森保一(もりやすはじめ)のプロフィール
森保一(もりやすはじめ)
出身地は長崎県長崎市。長崎日本大学高等学校卒業。
元サッカー日本代表。U-23サッカー日本代表監督。
生年月日: 1968年8月23日 (年齢 49歳)
ニックネーム:ポイチ
生まれ: 静岡県 掛川市(父親が造船関係者だったため幼少期から各地を転居、静岡県掛川市で生まれ、名古屋市、横須賀市、唐津市と転居、唐津市立鏡山小学校に入学するもすぐに転居し、小学1年生から長崎県長崎市に定住)
身長: 174 cm
ポジション: ミッドフィールダー
監督歴/指導歴
サンフレッチェ広島 (2012年 – 2017年)
U-23サッカー日本代表(2017年 – )
サッカー日本代表監督(2018年??)
森保一(もりやすはじめ)の現役時代の経歴も華々しい
現役時代は、主にボランチとして定着。
守備的ミッドフィルダーとして中盤の底で守備を最優先し、相手ボールを奪い攻撃の芽を摘む能力、また攻撃をディレイさせることに長けていました。
日本に「ボランチ」というサッカー用語が定着するきっかけとなった選手といわれています。
「ハンス・オフトの申し子」、「ビハインド・ザ・ボールの申し子」などそのプレースタイルを想像させる二つ名がたくさんある名選手。
1990年代のサンフレッチェ広島におけるバンディエラの一人で、類まれなるリーダーシップの持ち主。
レンタルで1年京都パープルサンガ、最後の2年間をベガルタ仙台で過ごしましたがそれでも、マツダ時代からサンフレッチェ広島で、現役14年ですからね。広島に愛された選手の一人。
⇒東城主審の誤審認定。VARの導入を。サンフレッチェ広島戦の長谷川竜也の幻のゴール。
森保一(もりやすはじめ)の監督時代の経歴は凄すぎ
引退の翌年の2004年からサンフレッチェ広島強化部のコーチに就任、同年にJFA 公認S級コーチライセンスを取得。2005年2月からはU-19サッカー日本代表コーチと兼務。
2006年11月にAFCユース選手権2006にU-19日本代表コーチとして準優勝、2007年のFIFA U-20ワールドカップにもコーチとして参加。
2007年9月からミハイロ・ペトロヴィッチ率いるサンフレッチェ広島トップチームコーチに就任し、2010年から黒崎久志率いるアルビレックス新潟ヘッドコーチに就任。
そして、2011年末、サンフレッチェ広島が経営状況の悪化で、ペトロヴィッチとの契約延長が難しくなり、次期監督として白羽の矢が立ったのがポイチでした。
『ペトロヴィッチのサッカー』を知っている人、かつ、それを継承できる人物で、クラブの方針を把握しているOBという全部の条件をかなえたのはポイチしかいない!っていうことで就任。
クラブ生え抜き史上初のトップチーム監督となりました。
そして、2012年シーズン、日本人元Jリーガーの監督としては初、日本人新人1年目監督として松木安太郎以来2人目となるJ1年間優勝。
翌2013年シーズンに松木安太郎(ヴェルディ川崎)・岡田武史(横浜Fマリノス)、オズワルド・オリヴェイラ(鹿島アントラーズ)以来4人目となるJ1連覇を達成。
選手がガンガン抜かれていった2014年シーズンは、3連覇ならず9位でしたが、11年ぶりの2ステージ制復活の2015年シーズンは再び年間優勝。4年間で3度のリーグ優勝を果たしました。
2016年は6位で終えたものの、2017年シーズンは低迷し、7月4日、成績不振のため辞任。
2017年10月12日、2020年東京オリンピックを目指す五輪代表の監督に就任。
2018年7月に日本代表監督になるか?っていう感じですね。
⇒日本代表メンバー年齢とスタメンと4年後。敗退の次の日から4年後へスタートしてる。
日本サッカー協会の田嶋幸三会長曰く森保一を
「日本人監督の中では実績はナンバーワン。だからこそ五輪監督に選んだ。それ以外のなにものでもない」
と言い切るなどほぼポイチで確定っぽい日本代表新監督。
7月20日の日本協会の技術委員会で新監督候補者を一本化する方針で、26日の同理事会で森保兼任監督が誕生する運びらしいです。まぁまだ複数の候補の一人って言っていましたが…。
とはいえ、日本サッカー協会のおもらしも多いし、ハリルホジッチの裁判はどうなったのかっていうのもあるし、新監督選びの前に反省と、これから何年間の就任なのか、また4年で交代なのかとか、いろいろ言いたいことはあります…ポイチは好きな監督ですけど。
森保一(もりやすはじめ)の得意戦術・フォーメーション
森保一監督の戦術、スタイルはミシャの影響が強いと言われています。まぁ、ペトロビッチ監督が残していった財産を、うまく運用したのがポイチですからね。初年度の優勝は、ポイチの力3割、ミシャの財産7割ぐらいだったと思います。2年目以降はポイチのおかげですが。
広島の監督に就任したのは2012年、監督業での6シーズン半、ほぼ一貫して採用したのが3-4-2-1という3バック。
相手ボール時には最終ラインが5人になりやすい守備的な3バックで、マイボール時には4バックに変化する可変式を採用しており、守備的MFの1人が最終ラインまで下がる一方で、3枚のセンターバックの両サイドは4バックになると両サイドバック役をこなすイメージ。
4バックに変化したときに、サイドバックは本職ではないので、守備位置が低かったイメージですよね。
センターフォワード1人に2シャドーの3バックシステムを採用。森保式3バックは攻撃的ではなく、守備に重きをおいた3バックでしたよね。
監督としては五輪代表を除くと広島しか指導していないし、そのイメージしかありません。青山と佐藤寿人で点を取る、みたいなサッカーだった記憶が強い。
ほぼひとつの布陣でしか戦ったことがない監督なので、日本代表にもそれが当てはめられるのかな…。と考えると、これから3バックになるのかもね。
森保一のサッカーといえば、最短距離でポジショニングして、裏のスペースを消すこと。中央を固めること、縦に速いビルドアップ&カウンターサッカー。相手を動かす…というハリルホジッチに近いサッカーだと思っています。
かなりシンプルなサッカーをさせる(というか、主力がガンガン抜けていくから、複雑なサッカーができなかったイメージ)し、面白いかは別として、強いサッカーをする監督です。
選手がガンガン変わっても強いチームを作り上げる才能はすごい。
ただ、2017シーズンのように、攻撃的な部分と、守備的な部分の両方で連携バランスが崩れた瞬間に点も取れない、アンカーが孤立する、体力だけをガンガンそがれるサッカーとなり、攻略されやすくなる可能性もはらんでいます。
得点能力の低下でぼろぼろになった印象でしたからね…。
代表チームではどうなるんでしょうか?
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そもそも、日本サッカー協会の志向するサッカーは?
まぁ、もちろんポイチで決まったら好きな監督だし応援しますが、それでも日本サッカー協会の志向するサッカーの色が全く見えない。ずっと見えない。何がしたいのか。
なんでアギーレだったのか、なんでハリルホジッチだったのか、なんで西野朗だったのか。
やりたいサッカーが全員違うのにコロコロ変えることは、チームとして行き当たりばったりな感じがすごいですよね。
何度も書いているけど、8年なり、12年なり一人の監督で行くのもありだと思っています。その点で森保一監督でうまく行っても行かなくても、8年やります!っていうのなら大賛成。
チームは強くなるか弱くなるかはわからないけど、コンセプトははっきりする。ワールドカップでベスト8に、ベスト4に、決勝に、優勝を!っていう階段を上がるには、どういうサッカーを日本代表チームはしたいのか、そのための監督、コーチ、選手なのかをしっかりと考えるべき時期に居ると思います。
誰でも良いや、になっていそうで怖い。森保一に期待していないわけではないけど、期待させてほしいけど、それでも、もっともっとチームとして強くなるために、どうしていくのか…
日本サッカー協会はそこをしっかりと考えて、国民に対して説明をしてほしい。だから田嶋幸三会長辞めてください(結論)。
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