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大阪桐蔭サッカー部優勝なるか?永野悦次郎の指導が面白い。川崎フロンターレ阿部浩之が1期生。

大阪桐蔭高校サッカー部は創部2005年の新進気鋭の高校。フランスの国立サッカー学院INF(フランス国立サッカーアカデミー)で培った、“加速するサッカー”を武器に創部から1年目の2005年に高校選手権大阪予選でベスト16入りし、3年目にはプリンスリーグ、インターハイ、高円宮杯に初出場したり、選手権にも何度も出場している名門校になりつつある学校の一つです。

そんな大阪桐蔭高校の指導者、永野悦次郎監督が面白いので記事にしておきたいなと。

佐々木渓人(遠野)選手権敗退。川崎フロンターレ陸前高田サッカー教室出身。ウサギ狩りのネタ感、菊池新吉の母校…縁あるね。

大阪桐蔭高校、6-0で羽黒(山形)に圧勝も…

誰一人納得していないインタビューがすごかったですね。

大阪桐蔭は9年ぶりの全国の大舞台ですし、6-0で勝てば文句ないのかと思いきや…試合後は、永野悦次郎監督が「全然できてなかった」とし、

「最終ラインは固かったですし、FWもスペースへスペースへというばかりだった。中盤の選手も仲介役としてミスを減らせたら、もっと良い試合になってたと思います。とくに中盤とDF、GKも含めて本当に固かった。ビックリするくらい。なんなんですかねぇ……。あの子らは優しいので、勝たなければいけないという気持ちがそうさせるんですかねぇ」

 

もう一回書きますが…6-0で勝ったんですよ?そのあとにこのコメントってすごくないですか?さすが大阪桐蔭。大阪桐蔭サッカー部のメンバーも同様に言っていましたね。

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今岡陽太

「昨日の夜とかから『アップをしっかりやれば、固くならずにいける』と思ってたんですけど、思っていた以上に選手権の緊張感があったんで、いつもよりかはぎこちなかったと思います」 

菊井悠介

「結果は良かったんですけど、内容がまだまだ自分たちの理想とは遠いです。自分自身の長所として、中盤で一度ボールに触ってテンポを作ってからゴール前に飛び出して得点を奪いに行くところと考えています」

 

何度も言いますが6-0で勝利した試合ですからね…。それだけ内容をしっかりと勝つことが念頭にあるんでしょうね。この戦い方では日本一になれないと自分たちで思っているんでしょうね。

日本一に何度もなっている野球部から刺激を受けるみたいです。野球部と同じクラスで切磋琢磨している選手たちも多いでしょうしね。サッカーと野球で競技が違うから、越すってことはできないけど、サッカー部が、野球部に肩を並べるには日本一しかないですもんね。

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川崎フロンターレの阿部浩之は大阪桐蔭の象徴

大阪桐蔭高校のOB(1期生)にはガンバ大阪の3冠、川崎フロンターレの初優勝を中心選手として獲得した阿部浩之がいます。

 

永野悦次郎監督は阿部浩之について

「彼は日本代表でもガンバ大阪でも、川崎フロンターレでもちゃんと自立してチームの中心選手になってくれています。それはまさに高校の時に先駆者として、自分で考えて行動を取る、というのを示してくれてますね」

と評価しており、大阪桐蔭高校の選手たちも

「前線の選手にとってみれば、阿部選手は大阪桐蔭の象徴、『あの人こそが桐蔭の選手なんだ』という想いもあります。プレーはよく見て参考にさせてもらっています。人も使えたり、自分自身も使われることもできますから」

といっていました。

 

大阪桐蔭のサッカーはチームプレーを重視して、自分が動いて、自分を使わせるという連動性のサッカーを行うんですよね。それが大阪桐蔭野球部のようにスーパープレイヤーがいて勝つのとは違って面白いなーと思っています。

そして、そういうサッカーは確かに阿部浩之っぽいですよね。

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永野悦次郎監督が語る「サッカー用語の弊害」が面白い

以前呼んだことがあるんですが、大阪桐蔭の永野悦次郎監督が語っていた、サッカー用語の弊害が面白いので紹介します。

永野監督曰く、サッカー用語によっては選手の頭から柔軟性を奪ってしまうものがあるとのこと。教材通りに、マニュアル通りに、と選手に指導する偏った日本のサッカーの育成では育たない選手を育てているのが大阪桐蔭だと思うんですよね。

 

永野監督のサッカー用語を使わない指導

ボールを奪うために「チャレンジ&カバー」「プレスバック」「スライド」というサッカー用語を使わずに、『相手に対してジャマをしろ!点をとられないようにもっと前からアグレッシブに行こうぜ!』と指導する。
 
これは選手自身の柔軟な思考を鍛えるためにやっているそうな。サッカー用語で指導すると、頭の中で凝り固まったイメージ通りに動いて、それ以外の不測の事態に対応できないのが日本人の特徴だということです。指導すればするほど形にはまってしまうのが日本人の特性で、それが一番の問題なんじゃないかと永野監督は思っていたわけです。
 
だからこそ、サッカー用語を使わずにシンプルに伝えることで変化を求めているんですよね。
 
まず『ジャマしろ』って伝えると、素直な選手は全員でジャマをしに行くそうです。そこでストップをかけて、『皆が行ったらダメでしょ』と伝える。そこで『一人が行ったらお前のポジションはどこだと思う?』と選手に尋ねると『ここです』と自分自身で考えて理解するようになるとのこと。
 
これ、シンプルですが、とても面白い指導の仕方ですよね。具体的な単語(例えばチャレンジ&カバー)を渡すんではなく広い概念(ジャマしろ)を選手に指示すると、選手自身で考えて行動して、理解がはやまる。これが大阪桐蔭のサッカーの根幹にあるんですよね。同じことを教えているのに伝え方、教え方ひとつで、全く違う結果がうまれる、それがとても面白い。
 
 

走ると動くは違う

永野監督のインタビューの中でいちばん好きだったのがこれ。

走る=単なる移動

動く=見て考えて動いて、ボールを要求する

サッカーの中で、動くことと、走ることは全く違うというものです。例えば「走る」は、パスをしてから、そのボールの行方を見て走り出すことですが、「動く」は、周りの状況を常に把握して、ベストのタイミングで動き出してボールを受けて、次に渡して、自分がまたスペースに移動することが動くだといっています。

これは川崎フロンターレにも通じるものですよね。止める、蹴るのシンプルな動きだけでも全然違うんだよと、そういうのを伝え続けていた風間八宏監督のサッカーから、進歩した鬼木達監督のサッカーは、とにかく考えるサッカーですからね。無駄走りが少ないサッカーというか、無駄走りに見えるような走りであっても一つも無駄な動きがないようなサッカーが川崎フロンターレのサッカーです。

 

大阪桐蔭の永野監督みたいなサッカー指導は本当に面白くて好きなんですよねー。野球部に追いつけ追い越せで切磋琢磨しているのもとても素敵。選手権で優勝を目指して頑張ってもらいたいですね。

⇒風間八宏のブログ。「今日の常識は明日の非常識」

 

大阪桐蔭高校サッカー部のDVDとかも出ているので気になる人はぜひ。

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