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杉本健勇が天皇杯決勝欠場確定と、尹晶煥・鬼木達の守備意識の違い。攻撃的チームをどう変えたか。

ルヴァンカップ決勝でゴールを決めて、川崎フロンターレを失意のどん底に叩き落してくれた杉本健勇が、12月21日に手術を受けたそうで、天皇杯決勝の欠場が確定。その傷病名は「左足関節関節内遊離体」で、全治まで約6週間を要する見込み。

12月5日に横浜アリーナで行われた「Jリーグアウォーズ」に出席して、検査結果次第で左足首の遊離軟骨除去の手術を受けることを示唆していましたが、手術を受けることになり、既に行われたE-1選手権、天皇杯準決勝と、これから行われる天皇杯決勝に欠場することが確実になりました。

天皇杯決勝を前に、大きなマイナスになりましたが、今年のセレッソ大阪の守備意識の高さは、1人のエースがいないことで負けないんじゃないかな…って思ったので、それを記事にしてみました。

杉本健勇おめでとう。初の日本代表選出!セレッソ大阪のエースストライカー。

セレッソ大阪の絶対的エース…天皇杯どうなる?

ヴィッセル神戸との死闘の末に勝ち切ったセレッソ大阪は、横浜Fマリノスとの天皇杯決勝で勝てば、初タイトルとなったルヴァンカップに続いて、国内2冠を勝ち切れるか?という大きなポイントですよね。

リーグ3位で来年のACL出場確定、ルヴァンカップ優勝、天皇杯は決勝まで進出と、今年のセレッソ大阪は、過去最高の成績でしたね。

そのチームをけん引してきたのは、間違いなく杉本健勇でしょうね。リーグ34試合出場。22得点で得点王ランキング2位。日本代表ももう常連でゴールも記録している大型ストライカーです。今シーズンは、キャリアハイのゴール数を記録し、セレッソ大阪の躍進を支えました。

ルヴァンカップの決勝でも開始1分でゴールを決めているストライカーの離脱は、来年元日の横浜Fマリノスとの決勝に暗い影を落としますが…それでもタイトルを獲得しているチームとしての強さはあると思うんですよね。

だから、セレッソ大阪の方が天皇杯有利かなーと思っています。(個人的な気持ちとして、柏レイソルの方が横浜Fマリノスより好きなので、ACL柏レイソルに出てほしいと思っている気持ちもありますが)

尹晶煥と鬼木達の守備意識の違い

川崎フロンターレと、セレッソ大阪という攻撃のイメージが強いチームを、いかに守備的にするか、を徹底した2人の監督が、2017年の国内タイトルを取っているのは面白いですよね。

ただ、川崎フロンターレをリーグ優勝に導いた鬼木達監督と、セレッソ大阪を過去最高の成績に導いた尹晶煥監督の守備意識の徹底の内容はかなり違います。

鬼木達監督の守備は球際の激しさと速い攻守の切り替え

鬼木監督は、守備は攻撃のために、握り倒すためにやるんだって明言していますよね。

鹿島にCSで負けた時に、「数センチの球際の勝負が勝敗を分ける」と痛感し、戦うことを続けない選手は試合に出さないという雰囲気があったと言うのは選手みんなが言っていました。

「そこは理屈じゃない。攻撃だけでなく、守備で戦っている姿もスタジアムで見せないといけない」

と攻撃時間を長くするため、いかに早くボールを奪取するか、と言い続けて、攻撃のために魅せる守備握り倒すサッカーを提言して川崎フロンターレにタイトルをもたらしました。

技術があっても、練習で戦う姿勢が見られない選手は試合には出さないというのを徹底したのもよかったですよね。他チームのサポーターから、「家長ってあんなに走るの?」っていうのを言われ続けましたもんね(笑)

中村憲剛だろうが、小林悠だろうが、家長昭博だろうが、前線でプレスをかけ続けない選手は出さない、っていうのが失点数32という史上最高記録につながりました。

尹晶煥監督の守備は相手の長所を消すこと

それに対し、尹晶煥監督は、ただ守るだけではなく、相手の長所を消すスタイル。だから一概に守備意識を高めた、と言っても川崎フロンターレとはちょっと違うんですよね。プロレスラーみたいに、受けて受けて受けて勝つ、みたいな受け身の強さがセレッソ大阪だとしたら、川崎フロンターレは攻撃は最大の防御って感じで、攻めるぞ!のための攻撃。この違いは面白い。

そして2017年のJリーグは、「攻撃的なチームの守備の強化」っていうのを違うスタイルから徹底した監督がタイトルを取り合っているのがまた面白かったですよね。

尹晶煥監督のインタビューで彼のサッカー感を表しているものがあったので、引用します。

「現代サッカーでは戦術面では、コンパクトであるかが絶対的に重要なポイント。そのなかで守備は必ずやるべきものなのです。なぜなら、ボールを奪わないと、攻撃できませんから。相手がボールをくれるわけじゃないのでね」

攻撃をやりたかったら守備から入る、っていうのは、鬼木さんとも共通していて面白い。

 

そして、来年大久保嘉人が帰ってくるかも…という噂の中で、鬼木さんがとるべき指導の仕方として、尹晶煥監督のインタビューがその通りだなと思ったので、引用しておきます。

「繰り返して言う、ということです。『守備』『走れ』『切り替え』と。単純なことでも人間、反復して刷り込まれれば、頭に入るようになる。もちろん、セレッソでは鳥栖よりも選手の格が少し上だったりするので、最初はちょっと受け入れづらそうな選手もいた。そこのところは僕もフォローして、言葉を補って伝えたりしてきました。結果、能力の高い選手が、頑張れるようになった。シンプルにそういうことですよ

能力の高い選手に対して、伝え続けるしかないんだよね。そこを鬼木達監督にも、徹底してもらいたいですね。

この二人の監督の守備からの攻撃に、来年も注目してみていきたいと思っています。

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