三協フロンテア柏スタジアム(日立台)に乗り込んだ第16節、柏レイソル戦。結果は0-1。6連敗中だった柏に、今季初得点の細谷選手による一撃で勝利を献上してしまいました。
前節のヴェルディ戦で掴みかけた手応えを繋げたかった一戦。長谷部監督が「昨日1日だけ練習した」という奇襲の3バックで挑みましたが、前半の好機を決めきれず、後半の相手の修正に対応しきれなかったのが全てでしたね。
「また連敗中のチームを助けてしまった……」というファンの溜め息が聞こえてきそうな、非常に重苦しい敗戦となりました。
今日の注目ポイント
- 長谷部監督の勝負手!練習1日で挑んだ「3バック」の機能性と限界
- 決定機逸……伊藤達哉選手、古巣・日立台で見せた「今年一番」の惜しいシュート
- 相手ベンチワークに屈した後半。細谷真大&瀬川祐輔に流れを渡した15分間
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試合データ
| 項目 | 内容 |
| スコア | 0 – 1 |
| 得点者 | 【柏】73分:細谷 真大 |
| 試合会場 | 三協フロンテア柏スタジアム |
| 勝ち点 | 21(試合終了時点) |
奇襲の3バックは諸刃の剣。前半のリードを奪えなかったのが痛恨
この試合、スタメン発表で驚いた方も多かったはず。これまでの4バックを捨て、丸山、佐々木、松長根を並べた3バックをぶつけてきました。長谷部監督いわく「柏戦に向けてずっと頭にあり、コーチと揉んでいた」という策。
前半はこの奇襲がうまく機能していました。柏のプレスを外し、三浦颯太選手の積極的な仕掛けや、佐々木旭選手のミドルシュート、さらにエリソン選手のオーバーヘッドなど、惜しいシーンを何度も作りました。「守備は回復した気がする」という感触もあり、ボール保持率54%と主導権を握っていただけに、あそこで1点でも取れていれば……と悔やまれてなりません。
しかし、後半に入るとリカルド・ロドリゲス監督の修正能力が光ってしまいます。柏は後半10分に細谷選手と瀬川祐輔選手(原川も出てきて元川崎フロンターレ選手が躍動して敗戦はきつい)を投入。ここから流れが一変しました。
柏の馬場晴也選手が山原選手の背後のスペースを突くようになり、川崎のウイングバックを釣り出してはスライドを遅らせる。選手たちも「後半の変化に対応できなかった」と振り返る通り、あの魔の15分間、ズルズルと自陣に押し込まれ、最後は馬場選手のクロスから細谷選手に頭で仕留められました。細谷選手にとっては、くしくも開幕の川崎戦以来となるゴール。川崎にとってはあまりに皮肉な結果となりました。
日立台の壁に跳ね返された「あと数センチ」。伊藤達哉、覚醒の予兆か
敗戦の中、最もファンの心を揺さぶったのは後半頭から投入された伊藤達哉選手でした。
アカデミー時代を過ごした日立台のピッチ。気合の入り方は尋常ではありませんでした。投入直後の53分、山本悠樹選手の浮き球に反応した決定的なシュートは、相手GK小島選手の神セーブに阻まれました。「今年のタツヤに一度もなかったレベルの決定機」というファンの声がある通り、あの一撃が決まっていればヒーローだったはずです。
その後も左サイドから何度も仕掛けましたが、柏の杉岡選手や古賀選手の必死のブロックに遭いました。脇坂泰斗選手が「アタッキングサードでの準備期間の短さが出てしまった」と語る通り、個の打開はあっても、チームとしてどうフィニッシュまで持ち込むかの共有がまだ足りていないのが現状です。
SNSでは「今の川崎は攻撃の時にゆっくりしちゃう」「ワクワクしない」という厳しい批判が相次いでいます。確かに、守備を固めようとするあまり、攻めに転じる時の迫力やスプリントが影を潜めている印象は拭えません。山原選手のコーナーキックは相変わらず素晴らしい精度でしたが、セットプレーからも点が取れない現状。この「得点力不足」という重い課題が、今のフロンターレを苦しめています。
まとめ
0-1。浦和、柏と、直近の不調チームを次々と「蘇生」させてしまうような結果に、フロサポのフラストレーションはピークに達しているかもしれません。「来シーズン降格しそう」という悲観的な声まで出るほど、今のフロンターレは出口の見えない迷路に迷い込んでいるかのようです。
ただ、長谷部監督が「3バックという新しい幅」にチャレンジしたことは一つの事実です。これが成長の糧になるのか、それとも積み上げを壊す迷走になるのか。
次はホーム等々力。再び「自分たちのスタイル」とは何かを問い直し、走り、戦う姿勢を見せてほしい。内容云々の前に、まずは泥臭くても「勝利」を掴むこと。日立台での悔しさを晴らす術は、それしかありません。


