2025年4月20日、等々力陸上競技場。快晴に恵まれたこの日、川崎フロンターレはACLエリート準々決勝を控えた大事なJ1第11節、東京ヴェルディとの一戦に臨みました。
ここまで直近4試合勝ちなしで、今日こそは白星を!と臨んだ一戦でしたが、結果は0-0のスコアレスドロー。ヴェルディのいいサッカーもあったけど、川崎フロンターレもチャンスがなかったわけではないですからね…。
攻めきれなかった悔しさをもってACLEへと向かいます。
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✅ ACLE前の大事な一戦、川崎Fは勝ち切れずドロー決着
2025年4月20日、快晴の等々力に集まった21,870人のサポーターでしたが…ACLE準々決勝を目前に控えたこの一戦、長谷部さんの嫌いなターンオーバーは行われず、勝って勢いを…という感じにはなりませんでした。
スタメンを家長昭博、山田新で臨みましたが…あんまりうまくいかなかったですね…。風で押し戻される前半、ロングボールが山田新に全く収まらず、山田起点の攻撃の形はほぼゼロ。中3日での連戦という厳しいスケジュールの中で「勝ちに行く」という長谷部監督の意志は感じられた先発メンバーでしたが…厳しい結果になりました。
ACLEでのキーマンにもなり得る山田新ですが、なかなか点に絡めないですね…。
前半3分のマルシーニョの鋭いアウトサイドの浮かしたパスに反応した山田新が決めてたら大きかったんですけどね…。そこで決められなかったのと風の強さが影響して、前半は本当に東京ヴェルディが攻め込み続けました。
ただ決定的なチャンスを生まずに済んだのは丸山や高井、山口を含めた守備陣の活躍のおかげでしたね。そこだけは間違いなくプラス。
ACL直前の疲労と向き合うチーム、交代策とベンチワーク
後半に入ると、フロンターレはややペースを取り戻し始めました。ボール保持率はやや拮抗しながらも、東京Vゴールに迫る場面が増加。特に、55分には家長がヘディングで狙ったシーンは惜しかったですよね…。あそこはよかった。
ただ、そことエリソンの飛び出し、最後のATのCKぐらいは惜しかったですがそれ以外は徐々に疲労の色が濃くなっていって…切り札としてエリソンや伊藤が投入されましたがそれでもゴールは遠く…という疲労がたまっているのを確認するだけの試合でしたね。全体が間延びして、後手に回る試合になってしまいましたね。
ゴール前でのラストパスの精度、シュートの判断がいつもならもっと精度高いはずが7連戦で疲労がたまっているクラブでは結果的にシュートまでいけないシーンも多かったですね…。
ACLエリートへ向かうフロンターレ、カギを握る修正点とは?
ACLE準々決勝という大一番を控える川崎フロンターレにとって、この東京ヴェルディ戦は「負傷者を出してはいけない」試合でしたが、前半25分にDF高井幸大が左の太ももを痛めたかのように見えたシーンは怖かったんですね…。
DAZNで見ていてもスタジアム全体がかなり静まり返った印象に見えました。
幸いにも高井は最後までプレーしてくれましたが、見ている側としては怖かったですよね。ACLEに高井がいないのは怖すぎるもんな。川崎フロンターレは7連戦で勝ち切れなかった5戦もそうだけど、フィジカルコンディションの維持は本当に大きな課題でした。
選手全員が重さを感じるプレーで、試合終盤には判断の遅れや連携ミスも多かった印象。
まぁ、ひとまず7連戦なんとか終わり…ということであとはACLEで勝つしかないんですけどね。不安の残る7連戦ラストマッチでした。
次の舞台は、アジアの頂点を目指すACLエリート準々決勝・アルサッド戦(サウジ開催)。国内とは異なる気候・環境、そして何より個人技に優れる中東の強豪との対戦は、フロンターレにとって大きな試練となります。
東京ヴェルディ戦で露呈した課題「決定力不足」、「パスの精度」、「疲労感」などがどうなるか…。フロサポとしては応援するしかないですが、Jリーグでの閉塞感をACLEではいい意味で裏切ってもらえたらうれしいですね。
ここ5試合、フロンターレは勝ちきれず(4分1敗)でしたが、ACLEはJリーグとは全く変わるレギュレーション。ほぼ負けてないことがプラスに働く可能性もあります。歓喜の瞬間を期待して、ACL準々決勝の勝利を心から願っています!