本当に全員疲れてるな…。マルちゃんのゴールは素晴らしかったけど、河原ですら疲れてたもんな…。
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前半、神戸の高強度プレスに押し込まれた川崎
2025年4月16日、ノエビアスタジアム神戸で行われたJ1第12節。川崎フロンターレにとっては、7戦ぶりの黒星となった悔しい夜となりました。立ち上がりから神戸の出足の鋭さが際立っていましたね。
高い位置からのプレスで川崎のビルドアップを制限し、川崎は中盤で思うようにボールを持てない展開になってしまいました。ハーフタイムに表示されたボール奪取エリアでヴィッセル神戸側はハーフウェイラインあたりで、川崎フロンターレ側は自軍の深いところだったのがすべてだった気がします。
特にエリキと汰木のコンビが素晴らしかったですね…。
前半31分に川崎のバックパスが緩くなったところにエリキが強烈にプレスし、こぼれ球を拾った佐々木大樹がPA右から放ったシュートが、丸山に当たってコースが変わり、そのままゴールインすると、前半終了間際の45分、右CKのこぼれ球をマテウス・トゥーレルが素晴らしいヘディングで追加点。
ハーフタイムでポゼッションが50:50だったのがウソのように攻められ続けた印象の前半でした。
鮮烈な個人技で魅せたマルシーニョの反撃弾
このままズルズルいってしまうのかと思われた前半アディショナルタイム、マルシーニョの抜け出しからアウトサイドでゴールをゲットしたのはモチベーションを保つためには大きかったなと。前半の間に1点取ることができました。
河原創からのスルーパスを右サイドで受けたマルシーニョは、絶妙なヒールトラップでディフェンダーを外し、そのまま右足のアウトサイドで鋭くゴール右隅へ流し込みました。簡単なシュートはあんまり決めない印象のマルちゃんですが、こういう難しいシュートは決めるんだよなぁ…。スタジアムの空気を変えたスーパーゴールでした。
前半を終えてのハーフタイムは「まだいける」という希望を持たせてくれましたよね。
後半の選手交代と試合の行方
後半、長谷部監督は60分過ぎから家長、山田、さらに小林悠、大関、ファンウェルメスケルケン際といったカードを一気に投入して、同点、逆転へのカードはしっかりと切ってきたかなと。長谷部監督の交代策は閉塞感を打破しているイメージで、交代した選手がチャンスをしっかりと作り出しているなぁと毎試合感心しています。
ベテランと若手をしっかりと使って、総力戦で7連戦を乗り切る体制になっているなと。ただ、交代策で後半の頭から多くのチャンスは作るものの神戸の守備ブロックを最後の最後まで崩しきれませんでしたね。
神戸の守備陣はホームでの勝利に向けて集中力を切らさず、山川、本多、酒井といった力のあるメンバーが川崎フロンターレの攻撃陣にペナルティエリアの中でプレーさせていなかったなと。
川崎フロンターレはサイドからのクロスは上げれていたんですが、パスワークで崩して中に…というプレーに対しては神戸のDF陣が最後までついてきていた印象でした。その証拠に後半に点を取ってきた今年の川崎フロンターレですが、後半はシュート数は3本(枠内0)にとどまるなど神戸の守備を崩すことができなかったですね。
最後まで崩せず2-1で川崎は敗戦し、これでリーグ戦4試合未勝利となりました。
神戸の攻守切り替えが素晴らしかったですね…。川崎はビルドアップがうまくいかず。
この試合で際立っていたのは、神戸の攻守の切り替えの速さと球際の執念だったなと。序盤から高い位置でのプレスを強め、ボールを奪いにいく神戸の姿勢は素晴らしかったですね。特に目立ったのは、川崎のバックパスに対する素早い反応で、先制点の場面でも、GK山口への軽率なバックパスにエリキが猛プレスをかけ、川崎のミスを誘発したのが起点でしたよね。
川崎は、6蓮戦目での疲れが出ていたのもあり、中盤でのパスワークが噛み合わず、縦に入れるサッカーはなりをひそめて横パスが多く、かつ、精度を欠いていた印象です。
序盤から神戸の前線プレスで、高井を中心としたDF陣からのビルドアップが河原より前にうまくつながらなかったのが痛かったですね。結局真ん中を通すことなく、SBとウイングでボールをもっていくのが多く中央での展開は少なかったですね。
長谷部監督も試合後に「多くのことがうまくいかなかった」と振り返った通り、全体的にチームとしての一体感や連動性に欠けた印象が強かったです。
ACLEに向けて東京ヴェルディ戦をどう乗り切るか…
ACLE前の東京ヴェルディ戦ですが…どういうメンバーで行くんでしょうね。個人的には全とっかえでいいと思っています。いたら使っちゃうだろうから、ベンチに今日のメンバー全員入れなくてもいいよ…とすら思ってしまう。リーグ捨てていいわけじゃないけどさ、ACLEとりたいじゃん…。
4月20日はACLエリートラウンド前の7連戦最後の試合、東京ヴェルディ戦がありますが…そこから移動もあるし、4月27日の試合までにメンバーのコンディションが戻るかというときついと思うので…ヴェルディ戦勝ちたいけど、それでもACLEの3試合に集中してほしいなと。
リーグ戦は4試合未勝利ですが、3分1敗ですし、ある程度上位にいるわけで…まだ悲観する時期ではないかなと。むしろ、J1で首位にこの時期に立っていないといけないわけではないので…二兎を追う者は一兎をも得ずじゃないけど、全タイトルをいまから全部狙って全勝するぞ!っていうのは無謀だと思うので…まずはACLEのアルサッド戦に集中でいいかと思っています。