ちょっと前につぶやいたんですが、みんなちゃんとサッカー用語知ってて使ってるの?
どこで習ってどこで覚えるやつなの?
こういうサッカー用語の本とか読んでないで、自然と覚えるものなんでしょ?
…この最新サッカー用語大辞典も発売2014年だから、もう最新でもないっていうね…。
2021年に発売したこちらの本が一番新しい用語の本かな?
まぁ、これは隠語、って書いているのでずばりのサッカー用語辞典ではないのかもしれないですが。
あとは有名な西部さんの戦術の本が2018年に出ていますね。
あとはJリーグ検定みたいな本も出てるからそれでもサッカー用語とか学べるのかなー。
まぁ、これは歴史本かな。
ということで、「サッカー用語を学べる」、しかも最新のものをっていうとなかなか難しいものがありますよね。
ビジネス用語のカタカナ用語のように(話は全然変わるけど、会社の上司がめっちゃ英語使うから、カタカナ用語として覚え始めてしまった…。きつい…。意味が分からない…。)、いきなりサッカー用語を使い始めますよね。
特に海外サッカー好きな人がちょい早めに仕入れて、時代は○○だーってなって使い始めるイメージなんですよね。
で、今回はネガティブトランジション、ポジティブトランジションについて書いていきたいなと。
なぜこの言葉にしたのかというと…鬼木監督になってから「川崎フロンターレはネガトラがすごい」と他チームのサポーターやら戦術好きな人が言い始めていて…数年前に、ネガトラとは何ぞや?って思ったことが始まり。
俺みたいなサッカー詳しくない人が「なにそれ?」って思うということは、みんなも思うはず、そう信じてこのブログを書いていきます。
ブログのターゲットは、数年前の自分に置くといいって言いますしね…w
まぁ、この用語解説みたいな記事が続くかどうかは、この記事の反応がいいかどうかによりますので続きを期待されても困りますが…。
ということで行ってみます!
この記事の目次はこちら
ネガティブトランジション、ポジティブトランジションってなに?
トランジションってみんなわかって使ってます?
いやー、ネガトラ凄いなぁってつぶやいている人がしっかりとわかって使ってるのかどうか聞いてみたい気持ちもなくはないですが…ここで意味をしっかりと覚えていただければ嬉しいです!
さてトランジションの意味はこちら。
「移行」「変化」「過渡期」という意味で訳される一般名詞。
交差したり通り抜けること、または圧倒することを表します。
サッカー用語としてのトランジションとは攻守の切り替えを表します。
野球は3アウトで攻守が切り替わり、一方のチームが攻撃しているときは、もう一方のチームは守備をすることになっていますが、サッカーは攻撃をしていたチームがボールを奪われた瞬間に守備をすることになります。
つまりサッカーにおけるトランジションは、ボールを奪取した直後、またはボールを奪われた直後の短い時間帯のことを表します。
トランジションは移行なので、一瞬なんですよね。その一瞬が現代サッカーではかなり重要だといわれています。
現代のサッカーではオフェンスとディフェンスの間にトランジションが存在
現代サッカーはオフェンスと、ディフェンスの2つで分かれるのではなく、
オフェンス(攻撃)→ネガティブトランジション(攻撃から守備への切り替え)→ディフェンス(守備)→ポジティブトランジション(守備から攻撃への切り替え)
と切り替わっていくことになります。
俺は戦術ブロガーでも何でもないのでいろんなサッカーブロガーさんやらサッカーライターさんやらサッカーマガジン、サッカーダイジェストやらなんやらの受け売りですが…この20年ぐらいで世界のサッカーは高速化してきたといわれていて、オフェンス、ディフェンスだけでは定義できないボール奪取、ボール喪失の一瞬にも名称を付けてて定義づける必要が出てきたそうで、それが「トランジション」という概念でした。
一般論としてよく言われることですが、ポジティブトランジション(守備から攻撃への切り替え)の方が、ネガティブトランジション(守備から攻撃への切り替え)より、速いとされています。
まぁ、心理的なものとして、攻めてる時にボールを奪われて守備への切り替えをするより、守備で相手からボールを奪って攻撃に移る方が速くなるというのはわかりますよね。
トランジションがなぜ大事なのか
現代サッカーはポゼッションサッカーといわれており、ボールを保持している間に、数的に有利になるように、または局地的に相手の守備に綻びを生じさせて、攻撃を成功させることが理想とされています。
川崎フロンターレのサッカーを見ていても、ボランチのシミッチや、CBのジェジエウ、谷口彰悟、車屋紳太郎あたりがボールを動かしながら、相手DFを左右に振り、レアンドロダミアンに縦につけて、フィニッシュに…というような攻撃の展開が多いのがイメージできるはず。
川崎フロンターレの試合を見ていると、川崎フロンターレがボールを保持して攻撃している時に、レアンドロダミアン、家長昭博、長谷川竜也…の3トップがボールロストした瞬間に、ボールを奪ったDFに一気にプレスして、ボールを再奪取することがよくあると思います。
あれが、ネガトラ(ネガティブトランジション)といわれるものです。
もしも川崎フロンターレがボール奪われた直後に攻撃陣がネガトラをせずに、ボールを奪ったDFが自由にボールを動かせる状態になっていたら、もっともっと川崎フロンターレは被シュートも増えているでしょうね…。
ボールを奪われたらすぐに取り返しにいくことや、ボールを奪ったらすぐに攻撃を開始することが現代サッカーにおいては重要視されることになり、頻繁に言葉をSNS等で見るようになりました。
個人的な体感ですが、ここ5~6年ぐらいの間に、よく見かけるようになったイメージですよねー。
ちなみにトランジションはチームのとっている戦術によってもアプローチが変わるといわれています。
川崎フロンターレのように、ボールを保持することで試合をコントロールしていくチーム(いわゆるポゼッションが高いチーム)は、攻撃時のボールロストの際にはネガトラをアグレッシブに行って再攻撃のチャンスを生むとともに、相手の攻撃の芽を摘んでいくのに対し、守備のボール奪取後のポジトラでは一気にボールを前線に放り込むようなサッカーではなく、落ち着いて後ろでボールを回して、ビルドアップを行っていく傾向にあります。
ポゼッション率を高めて有利に進めるということはすなわち、相手チームのポゼッション率を削っていくということなので、トランジションはネガトラはアグレッシブに、ポジトラは時間をかけてという感じになることが多いんですよね。
それに対し、いったんボールを奪取すると素早くカウンターを行う一方、ボールを失ったらネガトラをそこまでせずに、リトリート(ボールを奪われたらなるべく早く自陣に戻り、守備の陣形を整えて相手の攻撃に備えるという意味の守備戦術)して、守備陣形を整える…というサッカーもあります。
これはどちらも監督や、チームの戦術によるもので、そのチームに合ったトランジションがあります。
トランジションについてのまとめ
トランジション=切り替え。
ネガトラ=攻撃でボール奪われた時の切り替え。
ポジトラ=守備でボールを奪った後の切り替え。
ということで、これだけ覚えておけばいつでも使えますね。
とはいえ、明確にネガトラだけ頑張る、ポジトラだけ頑張る…みたいなことが行われる単純な状況じゃないのが現代サッカーで、トランジションを再定義する必要があるのではないか…みたいなことを言われていたりもしますから、言葉はどんどん変わるんでしょうけどね…。
数年後このブログを読み返してみたら、「何この古い言葉、チョベリバ!ウケるんですけど!マジ卍」ってなっていることでしょうね…。
Jリーグ検定の本買おうかな…。面白そう。