浦和レッズと大宮アルディージャ、柏レイソルとジェフ千葉、横浜Fマリノスと横浜FC、サガン鳥栖とアビスパ福岡みたいな…タイトル獲得数が違っても、カテゴリーが違っても、PKでの1-0でもいいからどうしても勝ちたい、という試合がありますよね?
昔から川崎フロンターレを応援している人にとって、その相手は鹿島アントラーズだと思っています。
FC東京との多摩川クラシコより、鹿島に悔しい思いをさせられ続けた記憶から生まれたこの気持ちはいまだに続いているんですよね…。
この記事の目次はこちら
鹿島アントラーズ戦『K点越え』しましょう!
「K点越え」っていうのは…2005年の鹿島戦を前に生まれた言葉。
今でこそ、J1、ルヴァン(ナビスコ)、天皇杯、チャンピオンシップのすべての試合で22勝10分19敗と鹿島アントラーズ相手に唯一勝ち越しているJ1チームとなっている川崎フロンターレですが…
初めて鹿島アントラーズと対戦した試合から6連敗しているんですよね。
- 2000年3月18日、1stステージでは0-1敗戦。
- 2000年7月1日の2ndステージでは0-4敗戦。
- 2000年11月4日のナビスコカップの決勝で0-2敗戦。
- 2002年12月25日の天皇杯準々決勝で0-1敗戦。
- 2004年12月12日の天皇杯5回戦では延長戦まで行きましたが2-3敗戦。
- 2005年7月9日J1第15節は0-2敗戦。
そして生まれた【K点越え】という言葉。
鹿島との最初の直接対決は2000年のJ1、1stステージの第2節。善戦むなしく惜しくも0-1で敗戦。その年のセカンドステージ、決勝まで進んだナビスコカップでも鹿島に競り負け。その後も2002年、2004年の天皇杯、フロンターレがJ1に昇格した2005年のアウェイ鹿島戦も敗戦。常勝軍団・鹿島の壁にことごとく跳ね返されてきました。
http://www.frontale.co.jp/diary/2009/0704.html
そこで2005年の第23節のホーム鹿島戦。なんとしてでも鹿島の高い壁を乗り越えたい!と、「K点越え」と銘打ち、クラブとサポーターが一体となって選手たちを後押し。見事に鹿島から初勝利を挙げて、ひとつの壁を乗り越えた伝説の試合なのです!
絶対にホームで鹿島アントラーズに初勝利を!!という気持ちともに迎えた2005年9月11日の第23節。
我那覇和樹のゴールで先制し、マルクスの追加点で前半2-0として…後半75分に鈴木隆行のゴールで追撃を受けるも何とか退けて鹿島アントラーズとの公式戦で2-1初勝利という素晴らしい結果を迎えた試合でしたよね。
川崎フロンターレのクラブとサポーターが一体となって目標設定をしてそれをクリアしていくというスタイルがJ1ではこの鹿島アントラーズ戦以降にしっかりと確立していった気がしますね…。
さて、2021年、鬼木達監督が100勝に最速で達成しようとしているゲームであっても、開幕20戦無敗を変えている試合であっても…何度鹿島アントラーズに勝ってもK点越えの気持ちはずっと続いていく不思議…。
タイトル数で鹿島アントラーズに勝ったらこの気持ちはなくなるのかなー。
鬼木達監督vs相馬直樹監督はアツいですよね…
鬼木達監督が現役時代にプロキャリアスタートさせたクラブは鹿島アントラーズ。
相馬直樹監督がプロキャリアをスタートしたのも鹿島アントラーズ。
その二人が川崎フロンターレの監督も経験して、このタイミングで対戦するのは運命って面白いよなー。
鬼木達監督は、
こうやって100勝が注目される中で相手が鹿島というのは、色んな巡り合わせが、この世界にはあるなと感じます。
と語っていましたね。サッカーの神様っているんだよなー、やっぱり。
鬼木達監督にとって鹿島アントラーズは、
自分の原点だと思っています。当時、何で強いのかと。
自分はそんなに試合に絡めていなかったですが、チームの雰囲気だとか選手の姿勢だとかクラブの姿勢とか、そういうものをすごく学べました。
Jリーグ元年、プロ1年目に、鹿島に入れたことが自分のサッカー人生に大きかったと思っています。
色んな思いがありますし、そこからこの川崎に来て、成長させてもらった。
本当にリスペクトするところが多いです。
というリスペクトの気持ちを持ちつつ、
ただ、勝負にこだわるのが自分の姿勢なので、そこはしっかりとやりたいと思っています。
と語っていました。
また相馬直樹監督に対しても、
すごく真面目で、分析もされますし、なおかつ熱い。
芯の通った人というか、すごく勉強になりましたし、尊敬する指導者の一人です。
やっぱり姿勢のところですね。
良い時も悪い時も一緒に居させてもらって、すごく色んなものを学ばせてもらいました。
と尊敬していましたね。
川崎フロンターレが常勝軍団といわれることに対しても、鬼木監督は
もちろん自分たちも常勝軍団を目指していますが、鹿島とは歴史が違いすぎるかなと。
自分たちはまだまだだと思っています。
鹿島であれば、いつでも原点と言うか、帰れる場所というか、全員がそれを持っている。
自分たちはここ数年、タイトルは取れるようになってきましたけど、まだ積み上げの段階だと思っています。
成績もそうですけど、クラブの歴史や、フィロソフィーみたいなものを全員でもっともっと共有していければ、自分たちが思う常勝軍団になっていけると思います。
歴史は1日1日の積み重ねだと思うので、しっかりとやり続けることが大切で、それが常勝につながっていく。
選手はすごく良い取り組みをしてくれていますし、クラブもいろんなことを後押ししてくれていると感じています。
全体の力で今、自分たちも、ここまで来ていると思います。
と語っていました。
2017年に初タイトルを取ったときから、俺も鹿島アントラーズがたどってきた道の凄さを感じて、まだまだ遠いな…と思っていました。
5個のタイトルを取ってあらためて、その気持ちが強くなるなぁ…。まだまだ遠い。
そして相馬直樹監督も鬼木達監督に対して
選手としても、指導者としても、彼と一緒に仕事をしたときから、オニの方が年下ですけれど、すごく尊敬できる、男としてカッコいいヤツだなってずっと思っています。
それが今の川崎の成績にも結びついている部分は多々あると思っています。
僕と鬼木が直接、拳を交えるわけではないけれど、やはり勝負事なので、自分も認める男に勝てるように、最大限のことを準備したいと思っています。
と気持ちを語っていましたね。
強い鹿島にしっかりと勝ちたいですね
川崎フロンターレは無敗記録を作りたいんじゃなくて、勝ち点3を求め続けるチームだと思っているので…まず1戦必勝ですよね。
ここ数試合勝利が先行している鹿島アントラーズ、調子が戻ってきている鹿島アントラーズはやっぱり強い。
そういう鹿島アントラーズに対してしっかりと勝ち点3を取れたらまた自信になりますよね!
谷口彰悟も、
記録には正直、とらわれてはいないです。
シンプルに、強い鹿島にしっかり勝ちたい。
相手を上回りたいということしか考えてないので。無敗記録はありますけど、負けないというよりも、目の前の1試合1試合に勝ちたい思いの方が強いです。
湘南戦も追いつきましたけど、勝てなかった悔しさの方が強いので。ホームで強い鹿島を相手に自分たちがどれだけ自信を持って戦えるのか。
みんなでいい準備をして、切り替えて、試合に集中したい。
と語っていましたね。
やっぱり勝ち点3を取りたいですよね。
それが自身にあるし、勝ち点3を取りながら修正していくのが一番大事だと思うし、この鹿島アントラーズを超えたら本当にすごいチームになった証拠だと思います。
ここから代表選手がいなくなるので…その前にしっかりと勝ち点3を取ってチームに勢いをつけたいですね!!