こればっかりは仕方ないですよね。
すでに話があがっていたものですが、決定されましたね。
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2020年度の理念強化配分金は停止決定。2021年度も停止予定。
今年奪還が見えてきているJリーグですが…2020年の上位4チームに支給される「理念強化配分金」は、21年度分の支給を停止する予定。
2020年度分は支給停止が正式に決定しています。
DAZNの放映権取得とともに創設され、優勝チームなどに3年間で最大15億5000万円が与えられていた大型施策。
理念強化配分金というのは、優勝チームには翌年からの3年間で15・5億円、2位のチームには7億円など…J1の上位で戦うクラブにとって大きな収入源となっていました。
理念配分金は2017年に始まった制度
①日本サッカーの水準向上およびサッカーの普及促進
②若年層からの一貫した選手育成
③フットボール環境整備
④選手や指導者の地域交流および国際交流の推進ならびにスポーツ文化の振興
という目的に照らし、Jリーグ理事会の承認を経て配分金が与えられています。
川崎フロンターレは2017年、2018年の優勝、2019年の4位でJ1リーグで一番理念強化配分金をもらっているチームでしたからね…。
その配分がなくなることで、収入が減ってしまうのは間違いありません。
ちなみに、今季の5割減が決定している「優勝賞金」や「個人賞賞金」は、2021年度は19年度の水準に戻す予定。
J1優勝の場合、今季の賞金は1・5億円だが、21年度は19年度と同じ3億円。
久しぶりの優勝となりそうな今シーズンですが、今までDAZNマネーのおかげで大きな金額が入ってきていた川崎フロンターレにとってはそこまで利益が出ないシーズンになりそう。
(というか、創設以来初の赤字転落かもね…)
Jリーグは
本来期待する価値向上に利用されにくい環境下にあるため、大会運営費やクラブ支援の各施策の原資とする
と理由を説明し、再開はコロナ禍の終息次第再び協議するそうです。
J1~J3全クラブに分配される均等配分金は2021年度も現状維持。
原資100億円で、J1からJ3の全クラブに分配される「均等配分金」は、現状維持の方向。
J1クラブには3・5億円、J2クラブには1・5億円、J3クラブには3000万円が、2020年度、2021年度も引き続き支給される見込み。
来年の原資で、ここはキープということなんでしょうね。
これがなくなるとJクラブの維持すら厳しくなる可能性ありますからね…。
川崎フロンターレはJクラブの中でもトップクラスに財政状態も、経営成績もいいチームなのである程度資金がありますが…Jリーグのチームの中には厳しい現状を抱えているチームもあります。
DAZNが入ってきてから「共存から競争へ」という流れになっていましたが、コロナはそれ以前(まぁ、こんな標語があったわけではないけど)の「競争より共存へ」に戻してしまいましたね…。
クラブライセンス判定で「債務超過」「3期連続赤字」を適用しない特例措置を21年度末まで継続。
Jリーグは各クラブの2020年度決算について、全56クラブのうち約8割が赤字となり、約4割が債務超過に陥る可能性があるそうです。
新型コロナウイルスの影響でスポンサー収入と入場料収入が大幅減。
Jリーグによると、観客5000人以下の開催が続いたと仮定すると、クラブ平均でスポンサー収入は前年の91%、入場料収入も61%と見込まれているそうなので…そうなるよなぁ…と。
現在、入場者数の制限は徐々に緩和されていますが、各クラブを取り巻く環境は厳しいものとなっております。
Jリーグはクラブライセンス判定にあたって「債務超過」「3期連続赤字」を適用しない特例措置を21年度末まで継続。23年度末までは2年間の猶予期間を設定しています。
村井満チェアマン
憂慮すべき事態。クラブを存続させる方針で動いていく。
と述べています。
ここから共存していく流れですよね。まずはつぶさないこと。
降格救済金は2021年度は仕組み変更へ
さらに、今年のシーズンは降格ないものの、来年の降格についてはフォローが手厚くなりました。
降格救済金の支払期間を1年から2年に増やすことになります。
今までは降格年に前年度均等配分金の80%を受けるよう降格リーグの配分金に上乗せ支給されていたこの制度。
来年度は翌々年にも60%が受け取れることになります。
J1からJ2に落ちたチームはなかなか上がってくることが難しいですからねー。
J2からJ3に落ちたチームは結構な差があるイメージあるんですけど…J1下位チームとJ2上位チームってほとんど強さ変わらないイメージですからね…。
降格救済金で人員の流出を防ぐことできれば、1年でのカムバックのための補助となります。
ほかにもACLサポート費は2021年は増額されたり、ファン指標配分金は継続されたりといろいろありますが…DAZNマネーをJリーグを維持するために使うのは正しいと思いますよね。
来年以降も全チームでJリーグを楽しめることを願っています!