今日、J1第11節の8試合が行われます。
サガン鳥栖の試合がないので8試合。
この8試合の中で一番の注目カードになるのは、やはり1位川崎フロンターレvs2位セレッソ大阪でしょうね。
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川崎フロンターレという最強のホコvsセレッソ大阪という最強のタテ
リーグ最多得点を誇り首位を独走する川崎フロンターレ。
第10節を終えてリーグ最多の29得点と1試合あたり3ゴール近く奪っています。
まさに最強のホコ。
対するセレッソ大阪はリーグ最少失点を誇る堅守が売りのチーム。
第10節を終えてリーグ最少の6失点。1試合あたり0.6ゴールしか奪われていません。
最強のタテ。
この2チームが対峙します。
セレッソ大阪を率いるロティーナ監督は、天王山についても長いシーズンの1試合にすぎないことを強調していましたね。
まだリーグ終盤までは遠く、試合は残っている。
もし負けることがあれば差は大きくなるが、次の試合で何が起ころうとも、我々にとっても、フロンターレにとっても、まだ試合は残っている。
同じ姿勢で練習、試合に臨んでいくことが大事。
フロンターレだけでなく、他にも強いチームがいる。
他のチームにとってもリーグは長い。
これは川崎フロンターレにとっても言えることで、まだたった10試合。
川崎フロンターレが優勝した2018年シーズンも、サンフレッチェ広島が10試合終わって8勝1分1敗で断トツ首位だったわけで…それを考えると、まだまだシーズンは序盤ですからね。
1/3も終わっていない状況でいくら強くても…と勝って兜の緒を締めよ、とか、実るほど頭が下がる稲穂かな、とか、祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。とかの数々のことわざが脳裏に浮かびます。
まずは1つ1つ勝っていくことですし、セレッソ大阪の守備を今の川崎フロンターレがどうやって崩すのかを楽しみにしたいし、もしも崩せなかったとしてもリベンジの機会はあるわけで…1戦を楽しむことが絶対に最後に笑うことにつながるはずなので、とは思います。
ロティーナ監督は試合中勝っていても喜ばない、ゴールしても喜ばないので有名ですが、会見のコメントは面白いんですよね。
髪の毛がないと寒さにも、暑さにも弱いので、常に帽子をかぶっている。
とか言ったりするんですよw
イメージ的には、故・野村克也監督のボヤキ会見みたいでコメント大好きなんですよねー。
セレッソは本当にいい監督を捕まえましたよね。
昔のJリーグサポーターは超攻撃的な川崎フロンターレと、超攻撃的なセレッソ大阪のイメージでずっといる人もいると思うんですが、方や攻撃力を極めていって、方や守備力を極めていったのは本当に面白い展開ですよね。
史上最攻といって降格したシーズンが嘘のようなセレッソ大阪の守備で守って守って勝ち切るサッカー。
こういうチームになるとは思っていなかったよな…。10年ぐらい前の俺に言っても信じないと思いますw
セレッソ大阪は守備の先発選手をほぼ変えていません。
セレッソ大阪の守備陣は実はほとんど先発が変わっていません。
ボランチより後ろの第10節までの先発出場でいうと…
GK…
キムジンヒョン(全試合先発)
左SB…
丸橋祐介(全試合先発)
CB…
マテイ・ヨニッチ(全試合先発)
瀬古歩夢(6試合先発)
木本恭生(4試合先発)
右SB…
松田陸(全試合先発)
ダブルボランチ…
レアンドロ・デサバト(全試合先発)
藤田直之(9試合先発)
木本恭生(1試合先発)
CBのマテイ・ヨニッチの相方以外はほぼ確定された先発陣で高い守備力を誇っています。
だからこその安定感っていう感じですよね…。
リーグ戦はもうこれで戦っていく、っていうのは決めたんでしょうね。
これ以外にも右のMF坂元達裕も10試合全試合先発で出場中。
11のポジションのうち、6人が全試合先発出場となっています。
川崎フロンターレはベンチ入りの18人全員で勝ちに行く。
対する川崎フロンターレはというとチョンソンリョン(GK)、谷口彰悟(CB)、脇坂泰斗(右IH)だけが10試合先発中。
実にセレッソ大阪の半分、11のポジションのうち、3人だけしか全試合先発をしていません。
多く出ているメンバーというと…
9試合先発が山根視来(右SB)
8試合先発がレアンドロダミアン(CF)、家長昭博(右ウイング)、登里享平(左SB)、ジェジエウ(CB)
7試合先発が田中碧(アンカー)、大島僚太(左IH)
と大半出ている選手…というのはいるにはいるんですが、この選手たちも後半には交代して新しい選手が活躍しているイメージ。
交代枠5人をすべて使い切っているのもJ1では鬼木達監督のみなんですよね。たしか。
そう考えると11人vs11人の先発選手がどちらがすごいか、の戦いだと負けることも多いかもしれませんが、16人vs16人の交代選手5枠も含めてだと川崎フロンターレに勝てるチームがいない、というのは結果(交代枠が5人になってから9連勝)が証明しているとも言えます。
ロティーナのメンバー固定の考え方と、鬼木監督の交代枠5人を完璧に使い切るっていう考え方の違いがあって本当に面白い試合になりそうな夏の等々力決戦!
この試合はなんにせよ、2020年のJ1リーグの今後を占う意味でも面白い試合になると思うので…本当に楽しみです!