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パナマは悲劇からのW杯初出場。アメリカは、クーバの悲劇で出場ならず。

W杯北中米カリブ海最終予選で、

最下位のトリニダード・トバゴと

対戦したアメリカは、3位で最終節を迎えていました。

 

勝てば本大会出場が決定。

 

会場はアウェイのクーバでしたが、

トリニダード・トバゴは、

この最終予選で1勝しかしていないチーム。

 

下馬評は断然アメリカ有利で、

アメリカのワールドカップ出場は、

ほぼ決定的でした。

 

アメリカ代表、クーバの悲劇。

 

しかし…最下位のチームが、

上位のチームに必ず負けるわけではないのが、

サッカーだというのをまさに体現したこの試合。

前半17分、相手のクロスをクリアしようとした、

アメリカ代表ゴンザレスがキックをミスしてオウンゴール。

 

さらに37分にはトリニダード・トバゴのアルヴィン・ジョーンズに、

豪快なロングシュートを決められて瞬く間に0-2とされてしまいます。

 

アメリカは後半2分に19歳のプリシッチが

ミドルシュートをたたきこみ、

ようやく1点を返したものの、

その後の猛攻も実らずにまさかの敗戦。

 

ワールドカップ本大会出場を決めたのは…

 

そのほかの試合結果次第では、

アメリカ代表はワールドカップ出場ができたんですが…

 

ホンジュラスが首位メキシコに3-2で勝って、

パナマがコスタリカを2-1で破ったことで、

 

メキシコ、コスタリカ、パナマがストレートインでワールドカップ本大会出場。

ホンジュラスに勝ち点1上回られたアメリカは、なんと5位で、

プレーオフにすら進めずに敗退が決まりました。

 

結果的に見れば引き分けてさえいれば

本大会出場を決められていたんで…

 

あのオウンゴールさえなければ…

という状況でしたね。

 

ホンジュラスはアジア5位オーストラリアとの大陸間プレーオフに進むことになりました。

 

アメリカはワールドカップ本大会出場の連続記録が、

7大会で途切れる結果となってしまいましたね。

 

本当にワールドカップ予選は何が起こるかわかりません…。

 

 

パナマがW杯初出場!悲劇からの初出場。

 

2017年の4月16日。

パナマ代表のMFアミルカル・エンリケスが、

パナマ中部にあるコロンの自宅近くで

何者から複数発の銃弾を受けて命を落としました。

 

エンリケスはまだ33歳でした。

 

エンリケスは母国のアラベ・ウニドでキャリアをスタートさせ、

コロンビアのインデペンディエンテ・メデジンや

アメリカ・デ・カリなどを経て、

今季から古巣アラベ・ウニドでプレーしていました。

 

2004年からパナマ代表にも招集され、ここまで75キャップを記録。

ワールドカップ北中米カリブ海予選にも出場していた選手でした。

 

その選手の為に、というのはちがうのかもしれませんが、

エンリケスの弔い合戦にもなっていたこのワールドカップ予選で、

初出場を決めれたのは本当に素晴らしいことですよね。

 

パナマ代表の皆さんおめでとうございます!!

 

ワールドカップに初出場する瞬間はたった1度ですからねー。

 

日本代表も1997年のあの時の映像について、

何度も何度も放送されますもんねー。

 

野人・岡野のあのゴールを見続けて生きてきた気がします。

パナマの国内でもこの試合の映像は一生放送されるんだろうなー。

 

幸せな瞬間をつかめたパナマの人たちのは本当におめでとうを言いたいですね!